2022.07.04

最恐デュオが復活? レブロンがアービングとレイカーズでの共演を熱望

カイリー(左)とレブロン(右)はかつてキャバリアーズで共闘し、2016年にNBA制覇を成し遂げた[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 NBAの百獣の王、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)に不可能はない。リーグタイトル、個人賞とすべてを手中に収めてきた同選手は、圧倒的な存在感と勝負へのこだわりから、頂点を目指すためのチームビルディングの面にも自身の考えを反映させてきた。

 2018年からレイカーズに所属する同選手は、2019-20シーズンのタイトル獲得から一転、昨シーズンはプレーオフ出場を逃す不本意なシーズンを送った。

 トリプルダブル製造機ことラッセル・ウェストブルックの加入により、アンソニー・デイビスとのビッグ3が完成し、盟友カーメロ・アンソニーらが脇を固める布陣に死角はないように思えた。だが、急造チームの完成度の低さと敗戦によるムードの悪さは百戦錬磨のジェームズを以ってしてもかばい切れなかった。

 この“失態”から、レイカーズは来シーズンに向けてロスターを再構築するものと思われる。早速夏のマーケットにおいてゴールデンステイト・ウォリアーズで優勝経験のあるデイミアン・ジョーンズとトスカーノ・アンダーソン、さらにはオールラウンダーのトロイ・ブラウンJr.らを獲得した。

レブロンはカイリー獲得を「強く支持」

 しかし、ジェームズの狙いは、その存在だけで優勝の確率を限りなく高めるスター選手の入れ替えであり、現在はかつてクリーブランド・キャバリアーズで優勝を経験したカイリー・アービングとの再共演を目論んでいるようだ。

 NBA記者のマーク・スタインによると、レブロンはアービング獲得を「強く支持」しているもよう。そして、ジェームズは誰よりも獲得を望んでいるという。

 また、『Yahoo! Sports』のクリス・ヘインズ記者も、レイカーズとブルックリン・ネッツがアービングとウェストブルックを中心としたトレードについて話し合いを行っていると報じている。

 レイカーズはウェストブルックと現行ロスターの相性の悪さを、ネッツはアービングの不確実性を解消できることから、両者は取引について前向きに検討していると言われている。

昨季レイカーズにウェストブルックが加わったものの、うまく噛み合わずPO進出を逃した[写真]=Getty Images


 大型トレードの可能性に言及するインサイダーは、この2人に止まらない。最も信用性の高い記者の1人である『ESPN』のエイドリアン・ヴォジナロウスキー記者によると、レイカーズはアービングがネッツとのプレーヤーオプションを行使する以前から、サイン&トレードで獲得の可能性を探っていたという。

 そして、同じく『ESPN』に所属するスティーブン・A・スミス記者も、「アービングは今年または来年、できる限り早い段階でレイカーズに加入する予定だと周囲に話している」と発言している。

 アービングはかつてキャバリアーズでの永遠の2番手を受け入れられず、球団にトレードを要求し、レブロンとの仲違いが表面化した。しかし、アービングは当時の自分が未熟であったことをPodcast番組『I Am Athlete』内で認めており、2人の仲は修復したものと思われる。

 史上最強デュオと称されたレブロンとアービングが、レイカーズで再び共演する日はやってくるのだろうか。

 文=Meiji

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