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世界最高峰のプロスポーツリーグであるNBAは、選手や球団の存在は言わずもがな、巨額なスポンサーシップと放映権で成り立っている。2017年に締結されたゴールデンステイト・ウォリアーズと楽天のパッチ広告契約は、当時の報道で推定年間22億円と言われている。
一方の放映権は、スマートフォンやタブレットなど小型液晶を搭載したデバイスの急速な普及により風向きが変わりつつあるが、ボールホルダーは依然として「ウォルト・ディズニー」社だ。
同社は、4~6月期の四半期決算で売上高が前年同期比で26パーセント増、純利益が53パーセント増と驚異の好調ぶりを発表。「Disney+」を含むディズニー公式動画配信サービスは「Netflix」の会員数を遂に上回り、堅調な成長はとどまるところを知らない。
「Disney+」などの配信サービスは「Netflix」を会員数で超えるなど成長を続けている[写真]=Getty Images
現在のアメリカにおいて、NBAの放映権は「ウォルト・ディズニー」社傘下にある「ESPN」と、「ワーナー・ブラザース・ディスカバリー・ネットワークス」社が運営する「TNT」が所有している。そして、オンラインマガジン『Deadline』によると、「ウォルト・ディズニー」社は本契約でNBAに対し、年間約25億ドル(約3330億円)を支払っているが、現行契約は2024-25シーズンをもって終了となる。
しかし、リーグは昨年NFLが巨額の放映権契約を締結した事例から、彼らと足並みを揃えると思われる。「NBC」を含むネットワーク3社とNFLの新契約は、前回契約から倍増の20億ドル(約2660億円)を超えるという。
さらに、「ESPN」との契約はそれをさらに上回る27億ドル(約3600億円)となり、NFLの放映権は4メディア合計で年間約100億ドル(約1兆3320億円)にも膨れ上がっている。加えて、「Amazon」も木曜日の独占配信で年間10億ドル(約1330億円)の契約を結んでることを補足しておきたい。
『Deadline』いわく、NBAは入札候補者に最大750億ドル(約10兆円)の支払いを提示するものと見られており、たとえ「ウォルト・ディズニー」社でも容易に意思決定できる金額ではない。しかしながら、同社のCEOは「私たちは常にスポーツの力に魅了されてきました。NBAとの継続的な関係は、我々にとって本当に魅力的なものです」とコメントし、将来的な契約更新の可能性を示唆した。
ディズニーのボブ・チャペックCEOは「NBAとの関係は魅力的」と語っている[写真]=Getty Images
文=Meiji