2022.08.28

大ベテランながらトップレベルを維持するレブロンをポールが語る「驚いたりはしない」

レブロン(左)とポール(右)[写真]=Getty Images
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 今年10月中旬に開幕するNBAの2022-23レギュラーシーズンを前に、現役最長のキャリアを誇るのはマイアミ・ヒートのユドニス・ハズレムとロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズ

 ヒート一筋のキャリアを貫くハズレムは、42歳で現役最年長。昨季までの3シーズンでレギュラーシーズンの出場は計18試合で、プレーオフには2016年を最後に出場しておらず、ロッカールームやベンチでチームメートたちを鼓舞し、メンター(助言者)としての役割もこなしている。

 一方のレブロンは年末に38歳を迎える大ベテランながら、昨季も平均37.2分30.3得点8.2リバウンド6.2アシスト1.3スティール1.1ブロックと、依然としてリーグトップレベルの選手であり、オールスターとオールNBAサードチームに選出。特に昨年12月中旬から今年2月中旬にかけて、23試合連続25得点以上をマークしており、昨季のフィールドゴール成功率は52.4パーセントと高確率で、3ポイント平均2.9本成功はキャリアハイという好数字だった。

 トップレベルのパフォーマンスを約20年も維持するレブロンが身体のケアに大金を費やしているのは有名な話ながら、それを実践してここまで続けていることは特筆すべきだろう。

 昨季7シーズンぶりにアシスト王(平均10.8本)へ返り咲いたフェニックス・サンズのクリス・ポールも、37歳ながらリーグ有数の司令塔としてプレーを続けているのだが、親しい友人レブロンが見せているトッププレーヤーとしての寿命の長さには以前から舌を巻いていた。

「僕は驚いたりはしない。だって彼がどれほど鍛えているか知っているから。彼のトレーニングも知っている。……それを見ていたら、彼がすぐさま衰えるだなんて思わないね」。

 ポールはロサンゼルス・クリッパーズ時代のチームメート、JJ・レディック(元クリッパーズほか)がホスト役を務めるポッドキャスト番組「The Old Man & The Three」へ2020年12月に出演した際にそう話しており、こうも語っていた。

「取り組んでいることで一度なにかコツを見つけたら、ちょっと年を取ろうと関係なくなるんだ。ブロン(レブロンの愛称)がすぐにスローダウンするなんてことはないのさ。みんな落ち着いてくれよ」。

 昨季レブロンは腹部やひざを痛めたことで、計26試合を欠場。レイカーズはウェスタン・カンファレンス11位の33勝49敗でプレーイン・トーナメント進出さえも逃している。

 だがレブロンの影響力と存在感は健在で、レイカーズが再びプレーオフへ舞い戻るためにはこの男の活躍が不可欠。今夏にはドリューリーグへ出場してコンディションの良さを見せているだけに、キャリア20シーズン目の今季も大活躍を期待してよさそうだ。

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