2022.09.29

ジャパンゲームズへ臨む八村塁「子どもたちやNBAを目指す人たちにとってすごくいい機会」

囲み取材に応じた八村[写真]=伊藤 大允
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 9月29日。3年ぶりの開催となる「NBAジャパンゲームズ2022」を翌日に控え、ゴールデンステイト・ウォリアーズとワシントン・ウィザーズが都内某所でチーム練習(一部公開)と囲み取材に応じた。

「こうやって日本に帰ってきて、ウィザーズとしてNBAゲームをできることで、僕もすごい楽しみにしていますし、日本の皆さんの前でやるのも何年ぶりかなのですごい楽しみです」。

 ウィザーズのフォワードで今回の主役でもある八村塁は、NBA選手として日本へ凱旋してきたことについてそう語った。もともと2019年にドラフト指名された時あたりからこの話はあったものの、新型コロナウイルスのパンデミックもあってなかなか実現できなかった。

 そしてジャパンゲームズで初めてプレーする日本人選手として、八村はこう話していた。

「NBAゲームも昔はあったと思うんですけど、日本人選手が入ったことはなかったと思うので、僕みたいに日本人として、NBAとしてプレーすることによって、やっぱりNBAの存在がすごい近くになってくるんじゃないかなと思うので、子どもたちとか日本で今NBAを目指している人たちにとってはすごくいい機会になるんじゃないかなと思います」。

 ウィザーズにはブラッドリー・ビールというチーム最古参のトップスコアラーがいるのだが、実はそのビールに次いでこのチームに最も長く在籍しているのは4シーズン目の八村。NBAで4年目を迎える日本の至宝は今季についてこう意気込んでいた。

「チームにとっても僕も、4年目で大事な存在になってきてると思うので、チームから言われていることはもちろんですが、僕としてもオフェンスでもディフェンスでもリバウンドでも、いろんなところで活躍を見せれたらいいなと思います」。
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 今季の目標について聞かれて「プレーオフに出ることですね。去年出られなかったので。プレーオフに出ることが一番の目標じゃないかなと思います」と話していた八村。このチームにはビールとクリスタプス・ポルジンギスという世界最高峰のプロバスケットボールリーグでオールスターに選出された経験を持つ2選手がいる。

 2016年の来日時に代々木公園に登場してバスケットボールをプレーしていたビールは「前回の時はキャンプみたいだった。ユース世代や若い子たちとバスケットボールをした。本当に楽しかったよ」と明かしてくれたナイスガイ。

 30日のジャパンゲームズ初戦。そして10月2日の第2戦はいずれもプレシーズンゲームながら、昨季ケガのため途中離脱したビールと、今年2月にダラス・マーベリックスからトレードで加入したポルジンギスにとって、今回のジャパンゲームズが初の共演となる。

「本当に楽しみにしている。ブラッドがケガから戻ってこられることがすごくうれしいんだ。いい練習もできているし、息が合うと感じることができたから、とてもワクワクしている」。

 221センチという高さに豊富なスキルを兼備したビッグマンは、ビールとの“初共演”に期待を寄せており、プレーオフ進出を目指すウィザーズにとっても彼らは今季のカギを握る2選手と言っていい。

 相手は昨季リーグを制したウォリアーズ。昨季プレーオフ進出を逃したウィザーズにとって、王者相手に勝利を飾れば幸先良いスタートとなるだけに、日本という地で是非とも勝利を目指して戦い抜いてほしいところだ。

 文=秋山裕之

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