2022.10.12

“真の人間関係”を構築したレナードとジョージが新シーズンに挑む

2019年当時のレナード(右)とジョージ(左)[写真]=Getty Images
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「カワイがナンバー1だ。俺はそれで全く問題ない。俺としては彼を補完すべく、彼の負担を軽減できるようにしていく」(ジョージ)

 10月10日(現地時間9日、日付は以下同)。ロサンゼルス・クリッパーズはミネソタ・ティンバーウルブズ戦を117-119で落とし、プレシーズンゲーム初黒星を喫した。

 この試合では先発出場したジョン・ウォールがチームトップの20得点に3アシストを残したほか、ポール・ジョージが14得点5リバウンド4アシスト4スティール、マーカス・モリスSr.が13得点4リバウンドを記録する一方で、カワイ・レナードは約17分間の出場で8得点2アシストに終わった。

 ウォールにレジー・ジャクソンノーマン・パウエルルーク・ケナードロバート・コビントン、モリスSr.、二コラ・バトゥーム、イビツァ・ズバッツという豪華戦力を誇るクリッパーズではあるものの、このチームの2枚看板はやはりレナードとジョージ。

 今シーズン開幕まで約1週間と迫るなか、ウルブズ戦後にジョージはレナードとの超強力タッグについて、2010年から2014年にかけてマイアミ・ヒートがレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)とドウェイン・ウェイド(元ヒートほか)を擁して4年連続のNBAファイナル進出を果たしたことを引き合いに出してこのように話していた。

「そうさ。(ヒートの)ウイングデュオ、D-Wade(ウェイド)とレブロンを見てくれよ。俺はあれが受け継がれていくんだと思っているよ」

 ジョージは203センチ99キロ、レナードは201センチ102キロのサイズを持ち、いずれもNBAという最高峰のプロバスケットボールリーグで攻防兼備のオールラウンダーとしての地位を確立しており、この2人が交互に攻めてくることは相手チームにとって間違いなく脅威である。

 ただし、ジョージはレナードのために一歩引く姿勢であることを口にしていた。

「…いいかい。カワイがナンバー1だ。俺はそれで全く問題ない。俺としては彼を補完すべく、彼の負担を軽減できるようにしていく」

「誰もが俺たちについてこう言う。『カワイとお前がナンバー1だ』とね。けど俺はおおっぴらに言っておく。自分は2番手だとね。カワイが1番手で俺は2番手。つまり俺たちは(何か問題が生じる前に)摘み取ったんだ。そこにはエゴなんてないよ」

2019年夏にクリッパーズへ入団したレナード(左)とジョージ(右)[写真]=Getty Images

 レナードとジョージがクリッパーズでタッグを形成してから3シーズンが経過し、まもなく4シーズン目が幕を開ける。レナードは現在の相棒について「僕らはともにアンセルフィッシュなんだ。僕は12年目で、彼は13年目になる。…僕らはこれまでにそうしたことを経験してきた。僕らには真の人間関係があるんだ」と語っていた。

 2020-21シーズンにフランチャイズ史上初のカンファレンス・ファイナル進出を果たしたクリッパーズ。このチームが今シーズン掲げるゴールはもちろん、球団史上初のNBAファイナル進出とリーグ制覇。13日のプレシーズン最終戦となるデンバー・ナゲッツ戦を終えると、次戦は21日に行われるレイカーズとのレギュラーシーズン開幕戦となるだけに、超強力デュオを中心としたクリッパーズが今シーズンに好発進できるかは必見だ。

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