2022.10.27

昨年右ヒザに大ケガを負ったカワイ・レナードが語った「何よりもつらかった」こととは?

2シーズンぶりに復帰したレナード[写真]=Getty Images
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 10月27日。ロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードのインタビューが『FOX Sports』へ公開された。

 今シーズン、4試合を終えてクリッパーズは2勝2敗。レナードはそのうち2試合へベンチから出場し、平均21.0分12.5得点6.5リバウンド2.0アシスト1.5スティールを残している。

 2014年にサンアントニオ・スパーズ、2019年にトロント・ラプターズでNBAチャンピオンに輝き、ファイナルMVPを2度獲得してきた実力者としては、まだまだ本調子ではないものの、2シーズンぶりの復帰だけに、チーム側はレナードの起用法には慎重になっているということなのだろう。

 それもそのはず。レナードは2021年のプレーオフで右ヒザの前十字靭帯を部分断裂したことで修復手術を受けており、昨シーズンを全休していた。当時についてレナードはこう振り返っていた。

「あのタイミングでケガをしてしまったから、もうさんざんだった。プレーオフで、僕らは勝ち上がっていたから。僕にとって、それが最初に感じたことだった。それが何よりもつらかった」

 2021年のプレーオフ。クリッパーズはファーストラウンドでダラス・マーベリックスを4勝3敗の末に下すと、カンファレンス・セミファイナルではユタ・ジャズを相手に2連敗を喫するも、レナードが第3戦で34得点12リバウンド5アシスト2スティール、翌第4戦でも31得点7リバウンド3アシスト2スティールを残して2連勝。

 だがその第4戦でレナードは右ヒザを痛めてしまい、無念の戦線離脱。その後チームはジャズを4勝2敗で撃破し、フランチャイズ史上初のカンファレンス・ファイナル進出。フェニックス・サンズの前に2勝4敗で姿を消したとはいえ、球団史上初の快挙を成し遂げていた。

 レナードにとって、チームがプレーオフで見事な戦いぶりを見せていただけに、フィジカル面の痛みよりも欠場せざるを得なかったというメンタル面が辛かったという。

「そう。だから僕は、そこから離れる方法を見つけていった。そこから、1日1日を受け入れて大事に過ごすようにしていったんだ。今年はヒザの状態も良かった。子どもたちと多くの時間を過ごし、毎日みんなのことを見ることができたよ」とレナード。

 2021年のプレーオフで、レナードは11試合で平均30.4得点7.7リバウンド4.4アシスト2.1スティールと、まさに絶好調だっただけに、ケガによる離脱は悔しかったに違いない。

 大ケガを乗り越え、2シーズンぶりにコートへ立ったレナードにとって、今はこれから続く長丁場に向けた試運転の段階。時間が経過するにつれて、感覚を取り戻して徐々に本来のパフォーマンスを発揮することができるはず。

 その日が来るまで、くれぐれも無理をして強行出場せず、着実に向上を続けてほしいところだ。

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