2022.10.31

テイタムが長年の友人ビールとの共演を熱望「実現したらこの上なく幸せ」

テイタム(右)がビール(左)との共演を熱望[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 今シーズンでデビュー6年目を迎えたジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)は、いよいよ完成の域に到達した。

 2021-22シーズンのプレーオフでは、1回戦でブルックリン・ネッツをけん引するケビン・デュラントを封じ込めると、そこから怒とうの勢いでイースタン・カンファレンスを制覇。リーグの頂点にはあと一歩及ばなかったものの、昨年の経験が血肉となり、今シーズンは5試合で1試合平均32.4得点8.0リバウンド3.6アシストを記録している。

 チームの規定違反でイメ・ユドーカヘッドコーチが停職処分となったものの、セルティックスのスタートは及第点以上だろう。これは“たられば”の範囲内での見解だが、もし昨シーズンのセルティックスにもう1ピース切り札があれば、ゴールデンステイト・ウォリアーズがチャンピオンリングを手にしなかったかもしれない。

 米スポーツ界屈指のジャーナリスト、グラハム・ベンシンガーが主宰するインタビュー番組『In Depth』に出演したテイタムは、ベンシンガーから「もし長期政権でスーパーチームを作るとしたら誰とプレーしたいか」と問われると、昔からの友人であるブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)の名前を挙げた。

「ビールと一緒にプレーしたいです。このプランが実現したらこの上なく幸せです。もちろん、さまざまな障壁や理にかなっていないことがあるのも重々承知の上ですし、お金などの問題もあるため実現は困難ですが、叶ったらいいですね」

 テイタムとビールはともにミズーリ州セントルイス出身で、若い頃から一緒に練習をしてきた仲。テイタムが幼い頃はビールがベビーシッターを務めたことがあるという。オフはともにトレーニングに励み、テイタムはビールとのトラッシュトークが最も楽しいと語ったこともある。

 2人は相思相愛で、ビールもテイタムとの共闘を夢見ている。ビールは公の場で幾度となくテイタムとプレーすることを望んでおり、オールスターで同じチームになった際は「特別な瞬間だった。NBAで兄弟と一緒にプレーした気分だったからね」とコメントしている。

 しかし、テイタムが言うように同じ球団でプレーするには様々な問題をクリアしなければならない。特に、ビールは今夏ウィザーズと5年2億5100万ドル(約340億円)という巨額の契約を締結したばかりだ。

 果たして、2人がリーグでデュオを組む日は訪れるのだろうか。もし実現すれば、NBA制覇は現実的な目標になるだろう。

 文=Meiji

BASKETBALLKING VIDEO