2022.11.02

ナッシュHC退任のネッツ、さらなるテコ入れにカーメロとハワードを獲得か

ネッツがカーメロ(左)、ハワード(右)の獲得に興味[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 ブルックリン・ネッツは2日(現地時間1日、日付は以下同)、スティーブ・ナッシュヘッドコーチの退任を発表した。 ケビン・デュラントカイリー・アービングとの不仲は兼ねてから噂されていたが、開幕から2勝5敗と幸先の悪いスタートに。

 ゼネラルマネージャーを務めるショーン・マークスは解任の理由について「シーズン序盤の成績を踏まえ、今のチームに変化が必要という結論に至った」と説明している。

 後任にはボストン・セルティックスから1シーズンの職務停止処分を受けたイメ・ユドーカや、8年間ユタ・ジャズを率いたクイン・スナイダーらが挙げられている。しかし、テコ入れが必要なのはロスターも同様かもしれない。

 今シーズンのネッツはずさんなディフェンスが目立ち、容易にペイントエリアへの侵入を許している。さらに、センターは4年目のニコラス・クラクストンと2年目のデイロン・シャープしかおらず、経験不足は否めない。

ネッツの3ポイントシュート成功率は昨季比で2.8パーセント低下

 こうした状況を踏まえ、ネッツは経験豊富なセンターとしてベテランのドワイト・ハワードに関心を示しているようだ。

 ポッドキャスト『Club Shay Shay』に出演したハワードは、最近ネッツとコンタクトを取ったことを明かしている。しかし、両者がマッチングする可能性は低いかもしれない。

「今回はブルックリンの面々に来てもらって、彼らと話す機会を設けた。しかし、彼らはシュート力のあるビッグマンを求めていると言ったんだ」

「正直、理解ができなかった。個人的にはリムが守れて、ピックアンドロールのディフェンスができ、リバウンドを取れるビッグマンは素晴らしい選択だと思う。KD(デュラント)やカイリー・アービングベン・シモンズとピックアンドロールができ、KDとカイリーが最もワイドオープンの状況でシュートを放つことができるから、俺が入れば(相手にとって)致命的なことが起こるはずなんだけどね」

 確かに、ネッツのアウトサイドシュートは改善の余地がある。ネッツの3ポイントシュート成功率は現時点で33.3パーセント。試投数は昨シーズンから増加しているものの、成功率は2.8パーセント低下しており、デュラント、アービング、ジョー・ハリスの現時点での3ポイントシュート成功率は直近5シーズンでワーストの成績となっている。

デュラントの3ポイントシュート成功率は、キャリアワースト2位となる34.1パーセントと低迷している[写真]=Getty Images


 そのため、ネッツはカーメロ・アンソニーともコミュニケーションの場を設けたという。昨シーズンロサンゼルス・レイカーズでプレーした同選手は、1試合平均26.0分13.3得点4.2リバウンド、3ポイントシュート成功率37.5パーセントをマーク。

 カーメロはスクリーンを必要とせず、得意のステップワークで1対1からも得点を演出できるスキルを兼ね備えているため、ビッグマンの乏しいネッツのオフェンスを底上げしてくれるだろう。

 しかし、選手の獲得は新HCの招へい後が現実的だ。元チームUSAのベテラン勢はネッツへ加わるのだろうか。

 文=Meiji

BASKETBALLKING VIDEO