2022.11.06

ヤングとマレーがけん引するホークス…指揮官はハンドラー増加のチーム状況を冷静に分析

ともにハンドラーを務めるマレー(左)とヤング(右)[写真]=Getty Images
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 11月6日(現地時間5日)、ホームでニューオーリンズ・ペリカンズを124-121で下し、6勝3敗でイースタン・カンファレンス4位についているアトランタ・ホークス。トレイ・ヤングデジャンテ・マレーのバックコート陣が好調を維持しており、ペリカンズ戦ではヤングが34得点10アシスト、マレーが22得点10リバウンド11アシスト3スティールと各々の役割を遂行し、延長戦を制する原動力となった。

 昨季にホークスはハンドラー不足に悩み、頼みの綱のヤングに大きく負担がかかる形に。その影響もあってか、レギュラーシーズンでは1試合平均28.4得点を記録していたオフェンス力も、ポストシーズンでは同15.4得点と大きく減衰。一方でターンオーバーは1.5倍になるなど、1人では処理しきれない部分が垣間見えていた。

 更なる躍進を図るためにも、ホークスは今オフにサンアントニオ・スパーズをけん引していたガードのマレーを獲得。まだシーズンは始まったばかりだが、現時点でヤングは平均27.5得点9.4アシスト、マレーは同22.0得点5.9リバウンド7.8アシストをマークするなど、ハンドラーの共存を実現できていると見ていいだろう。

 ホークスを指揮するネイト・マクミランヘッドコーチは、「彼らが何をできるのか、コート上の選手との組み合わせを見る必要があります」とコメント。「ベストな状態を維持できるようにプレーヤーを配置します」と語り、より強力な選手起用を模索するという。現地メディア『ESPN』が伝えている。

ホークスの手綱を握るマクミランHC[写真]=Getty Images

 ハンドラーを増やしたことで、両名ともボールへの平均タッチ数は昨季より減少傾向を示している。しかし、ヤングにとってはマレーの存在が自身の負担を軽くしていると実感しているようだ。

「もし僕がトラップされたり、プレッシャーを強められたら、彼(マレー)にボールを預けることができる。彼も素早く状況を読んで、プレーメーカーに徹することができるよ」

 また、マクミランHCもヤングとマレーはボールを譲り合うことが必要になると語った。「互いにボールを持ってプレーすることになるので、オフボールでも動けるように調整し、犠牲を払わなければならないと感じています」。

「自分自身、そしてチームメイトと旅に出るつもりだし、そのすべてを楽しもうと思っているよ」とチームの行く先に期待を寄せるマレー。新たな翼を得たホークスは、どこまで飛翔することができるだろうか。

ヤングとハンドラーを兼任しているマレー[写真]=Getty Images

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