2022.11.12

アービングは反ユダヤ主義者ではない…ネッツのオーナーやNBAコミッショナーらが声明を発表

反ユダヤ主義的な主張を行ったとして出場停止処分を受けているカイリー・アービング[写真]=Getty Images
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 NBAでは、先日反ユダヤ主義的ともとられるツイートを送信したとされる、ブルックリン・ネッツのオールスター、カイリー・アービングについて、ネッツのオーナーであるジョー・ツァイ氏とNBAコミッショナーのアダム・シルバー氏が声明を発表した。

 ツァイ氏は11月12日(現地時間11日)にクララ夫人とともにアービングとその家族と過ごし、そののちに「我々はお互いを理解するために充実した時間を過ごし、カイリーがユダヤ人やいかなるグループに対しても憎しみの信念を持っていないことは明らかだ」とコメント。アービングを擁護する声明を自身のツイッターで投稿。現在も出場停止が続く同選手を擁護する声明を出した。

 また、NBAのコミッショナーであるシルバー氏は、アービングが反ユダヤ主義者ではないことに「疑いはない」とコメント。「私個人は、彼が私に直接言ったことに基づいて、彼は反ユダヤ主義者ではないことを疑う余地はありません」と、アービングとの直接の会話を経たうえで話し、さらに『ニューヨーク・タイムズ』紙には「彼が反ユダヤ主義者かどうかは、憎悪的な内容の投稿による被害とは関係がない」と語った。

 先日、カイリー・アービングのシグネチャーシューズを開発しているナイキの共同創設者であるフィル・ナイト氏が、現地メディアのCNBCに対して「関係が永久に断絶された可能性が高い」と、彼の次のシグネチャーシューズ発売を中止したことと合わせて語ったこともあり、問題はさらに大きく膨れ上がっている。

 しかし、アービング自身はすでに「すべてのユダヤ人の家族とコミュニティに」向けて謝罪を申し出ており、シルバー氏やツァイ氏のコメントからも彼自身の信条が人々を中傷するものであった可能性は低いとされている。

 アービングに対し、ネッツから課された出場停止処分は最低5試合となっている。順当にいけば、14日(現地時間13日)に行われるロサンゼルス・レイカーズ戦で彼の処分は解けることとなる。かつての同僚であるレブロン・ジェームズと相まみえるこの一戦で、久々にコートで活躍するアービングが見られるのだろうか。

 

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