2022.12.21

3ポイントに絶大な自信を持つリラード「ステフが歴代最高だと思うけど、彼の次は俺」

リラードはリーグ有数の3ポイントの使い手[写真]=Getty Images
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「俺はたくさんのスリーを決めてきた。それに難易度の高いスリーだって沈めてきた。その会話で俺が出てこないことにはクレイジーのように思っている」

 12月20日(現地時間19日、日付は以下同)。ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードが、オクラホマシティ・サンダー戦で28得点を奪い、通算得点でクライド・ドレクスラー(元ブレイザーズほか/1万8040得点)を抜き、球団史上トップに躍り出た。

 この試合を終えた時点で、リラードは通算1万8048得点でフランチャイズ史上最多得点を誇るだけでなく、3ポイントシュート成功数(2229本)、フリースロー成功数(4047本)でもトップにおり、キャリア平均24.7得点、フリースロー成功率89.3パーセントでも球団史上1位に君臨している。

「俺はトレイルブレイザーズにおけるすべてでトップになりたい。スコアリングだけでなく、誰よりも勝ちたいし、誰よりも多くの試合に出場したいんだ」と、サンダー戦後に語ったリラードは、ドレクスラーが保持する出場試合数(867)や出場時間(2万9496分)、スティール(1795本)、テリー・ポーター(元ブレイザーズほか)が保持するアシスト(5319本)など、さらに多くの球団最多記録を塗り替えることを今後の目標の1つに掲げていた。

 現状で、リラードはポーターが保持するアシスト記録まで461本、勝利数においてもトップのドレクスラーまで125勝、試合数はあと138試合、出場時間もあと3003分まで迫っている。今後も長期欠場なくコートに立ち続けることができれば、さらに多くの部門で1位になることは十分可能だろう。

 その一方で、リラードはこれまで数多くの長距離砲を沈めてきた。キャッチ&シュート、プルアップからマッチアップ相手がいようとお構いなく決めており、勝負どころで“デイム・タイム”と評されるクラッチショットをねじ込み、ハイライトシーンを何度も彩ってきた。

 レギュラーシーズン通算3ポイントシュート成功数(2229本)でNBA歴代8位。これはゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリー(3248本/歴代1位)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジェームズ・ハーデン(2632本/歴代3位)に次ぐ現役3位で、プレーオフでは1試合12本成功というNBA史上最多記録も保持している。

リラードはプレーオフでも数多くの3ポイントを沈めてきた[写真]=Getty Images

 18日のヒューストン・ロケッツ戦後、リラードはソーシャルメディアにおける3ポイントシューターとしての自身の立ち位置についてこう語っていた。

「俺はいつもソーシャルメディアで歴代最高のシューターについて話しているのを見ている。俺はこれまで、たくさんのスリーを決めてきたし、一貫して決めてきた。それに何年もの間、難易度の高いスリーだって沈めてきた。だから、その会話のなかで俺が出てこないことにはクレイジーのように思っている」

 歴代最高の3ポイントシューターについて聞かれたら、おそらく最も多くの人がステフィン・カリー(ウォリアーズ)と答えるだろう。なかにはレイ・アレン(元シアトル・スーパーソニックスほか)やレジー・ミラー(元インディアナ・ペイサーズ)、あるいはクレイ・トンプソン(ウォリアーズ)と答える人もいるだろう。

 リラードは自身が歴代2位に入ると見ているようだ。

「当然、ステフが歴代最高だと思う。けど彼に続くのは俺だと見ている。どうして俺がその議論で明確になっていないのか分からないね。決めた数だけでなく、どうやってシュートしているか、俺がどうやってタフなショットを決めているかについても見てほしいね。俺はそのリストで順位を上げ続けていくことを楽しみにしている」

 カリーやリラードといった現役選手たちのキャリアはまだまだ続く。これから先も、リーグで3ポイントシューターとして頭角を現す選手が出てくることは容易に想像できるため、カリーがこのまま永遠にトップに君臨し続けるかどうかは誰にも分からない。

 レギュラーシーズンで、リラードは通算3ポイントシュート成功率37.4パーセントで平均3.1本成功、プレーオフでは通算36.9パーセントで平均3.3本成功と、ブレイザーズのトップスコアラーとして上々の実績を残しているだけに、今後この男の順位がどこまで上がるのかは見ものだ。

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