2022.12.28

マブスが残り約33秒から9点差を挽回…ドンチッチが自己最多60得点超えのトリプルダブル

歴史的なパフォーマンスを見せたドンチッチ[写真]=Getty Images
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 12月28日(現地時間27日、日付は以下同)。ダラス・マーベリックスはホームのアメリカン・エアラインズ・センターでニューヨーク・ニックスを迎えた。

 2万377人という満員御礼となったこの試合、マブスは10点ビハインドで迎えた第4クォーターで踏ん張りを見せる。残り33.2秒に9点ビハインドとなるも、クリスチャン・ウッドの3ポイントシュート、ルカ・ドンチッチの3ポイントプレー、さらにはスペンサー・ディンウィディーの長距離砲が決まり、残り9.1秒で1点差に詰め寄る。

 ニックスはマイルズ・マクブライドが2本のフリースローを決めて残り7.1秒で3点差をつけると、マブスは残り4.0秒にドンチッチがファウルをもらい、1本目を成功。2本目を意図的にミスすると、リバウンド争いでこぼれ球をもぎ取り、そのままショットを放ってこれが見事に成功。

 奇跡的な同点劇で延長に持ち込んだマブスは、最終スコア126-121でニックスを下して4連勝。今シーズンの戦績を19勝16敗とし、ウェスタン・カンファレンス6位へと順位を上げた。

 マブスはディンウィディーが25得点6リバウンド5アシスト、ウッドが19得点9リバウンド3ブロック、ティム・ハーダウェイJr.が11得点5リバウンドを残したのだが、なんと言ってもドンチッチの超絶パフォーマンスが際立った。

 スロベニア出身の23歳のスーパースターは47分9秒コートに立ち、フィールドゴール成功率67.7パーセント(21/31)、フリースロー成功率72.7パーセント(16/22)でキャリアハイかつフランチャイズ史上最高となる計60得点。

 さらにキャリアハイの21リバウンドに10本のアシストも配球して今シーズン7度目(通算53度目)のトリプルダブルをマーク。これまで50得点20リバウンド超えのトリプルダブルはウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか/2度)、エルジン・ベイラー(元ロサンゼルス・レイカーズ)が達成してきたのだが、60得点20リバウンド超えのトリプルダブルはNBA史上初という歴史的なパフォーマンスとなった。

 ニックスとの激戦を終え、「めちゃくちゃ疲れたよ。回復するためのビールが必要だ」と語ったドンチッチ。この試合後のビールは、格別に美味しかったに違いない。

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