2023.02.24

ウェンバンヤマが自身に対するレブロンの賛辞に感謝「エイリアンと呼ばれるのはいい」

次代のスターとして大きな期待を寄せられるウェンバンヤマ[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 レギュラーシーズンは佳境に突入したものの、どこか来シーズンの行方が気になるのは、ビクター・ウェンバンヤマという怪物の来航が約束されているからだろうか。

 ドラフトが日に日に近づくにつれてメディアも彼の一挙一動を追いかけるようになり、フランス代表の一員として戦ったワールドカップ予選のチェコ戦では22得点、17リバウンド、4スティール、6ブロックというモンスタースタッツをマーク。このリバウンド数はルディ・ゴベアに並ぶ同国の歴代トップタイ記録となった。

 シューズを履いた状態での身長が226センチメートルにも達すると言われるウェンバンヤマ。この規格外のプレーヤーについては数々のスター選手が言及しており、レブロン・ジェームズはラスベガスで開催されたメトロポリタン92とGリーグイグナイトとのエキシビション後に、ウェンバンヤマに惜しみない賛辞を送っている。

「ここ数年、誰もがユニコーンと称されているけれど、彼はむしろ宇宙人のようだ。彼ほど背の高い選手は見たことがないし、流動的で、とても優雅だと思う。彼は紛れもなく、世代を超えた才能の持ち主だ」

 もちろん、数々の偉業を成し遂げたGOATからのメッセージはウェンバンヤマの耳にも届いている。ウェンビーは『Sports Illustrated』の特集において、レブロンのコメントに対して以下のように反応している。

「何よりも、僕はユニコーンと呼ばれることを好ましく思っていなかったので、彼が僕のことをそう(エイリアンと)形容してくれたことを心の底からうれしく思っています。この世界には存在しないものですからね。エイリアンと呼ばれるのは良いですね。ユニークで、同窓的であること。これが僕が目指しているものです」

 ステフィン・カリーをはじめ、その他にも多くの選手がウェンバンヤマのことを気にかけているが、代表チームでともにプレーするニコラ・バトゥームは彼が14歳の頃からそのポテンシャルに一目置いていた。

「トニー・パーカーに言ったんだ。『この子どもは非常識だ、クレイジーになる』とね。彼は次世代のフランスの象徴ではなく、バスケットボールの象徴になるだろう。フランスには僕や(エヴァン・)フォーニエ、ゴベアがいた。でも、僕が“次”と言ったのはバスケットボール全体の話しだよ。4年前のルカ(・ドンチッチ)に似ているかもしれない」

「彼は普通の18歳ではない。25歳のような考え方をしている。リーグは今後15年間、トラブルに巻き込まれるだろう。彼がそんな選手になることを祈っているよ」

 文字通り“規格外”として期待が膨らむウェンバンヤマ。想像を絶するほど大きな足音は一歩一歩、リーグに迫ってきている。

文=Meiji

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