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3月23日(現地時間22日、日付は以下同)。メンフィス・グリズリーズがホームのフェデックス・フォーラムでヒューストン・ロケッツに130-125で勝利し、4連勝を飾った。
ここ8戦で7勝1敗としたグリズリーズは、今シーズンの戦績をウェスタン・カンファレンス2位の45勝27敗とし、2シーズン連続でサウスウェスト・ディビジョンのチャンピオンになることが決定した。
この試合では、ジャレン・ジャクソンJr.がゲームハイの37得点に10リバウンド2ブロック、デズモンド・ベインが20得点7アシスト、タイアス・ジョーンズが14得点7アシスト、ルーク・ケナードとデイビッド・ロディが13得点をマーク。
そしてこの試合からオールスターガードのジャ・モラントが待望の戦列復帰。5日にコロラド州のナイトクラブで銃器を持っている様子をSNSでライブ配信してリーグへ有害な行為をしたことで、16日にリーグから8試合の出場停止処分(無給)を科されていた男は、21日のダラス・マーベリックス戦もコンディション調整のため欠場し、10試合ぶりにコートへ帰ってきた。
ロケッツ戦でコートへ立ったモラント[写真]=Getty Images
キャリア初のベンチスタートになったとはいえ、第2クォーター序盤には左ウイングから軽やかに跳び上がり、ボースハンドダンクをお見舞いして会場を沸かせ、23分47秒の出場で17得点4リバウンド5アシスト2スティール1ブロックを残して勝利に貢献。
試合後、23歳のポイントガードは「僕にとってものすごく大きい。この期間に僕のことをサポートしてくれたみんなに感謝しているし、ありがたく思っている。僕はものすごく助けてもらったし、気分を良くしてくれた。戻ってくることができていい気分だし、ものすごくワクワクしている。勝利できたのも良かったね」と話していた。
キャリア4年目のモラントは、グリズリーズを象徴する超人的な身体能力を持つアスリート。本来であれば、もちろんスターターとしてプレーする選手なのだが、チームはモラントが出場停止期間も含めて欠場した直近9試合で6勝3敗と勝ち越していたこともあり、ベンチスタートを提案したという。
「自分が戻って、チームのケミストリーを台無しにしたくなかった。もちろん、復帰が近づくにつれて映像を見ていた。そこでチームのみんながどうプレーしていたのかもチェックしていたんだ。映像で見るのと実際にコートへ立ってプレーするのは全然違う。だから、流れのなかで戻り、オフェンス面も取り戻そうとしたんだ。すべてにおいて快適さが戻っている。最も重要なのは自分のメンタル面。こうした理由の1つはメンタル面なんだ」とモラント。
ウェスト2位のグリズリーズは、1位のデンバー・ナゲッツ(49勝24敗)と3.5ゲーム、3位のサクラメント・キングス(43勝29敗)とは2.0ゲーム離れているとはいえ、レギュラーシーズン残り10試合で順位が変動する可能性は十分ある。
そのため、モラントにはこれから先も試合を重ねて調子を上げ、最高のコンディションでプレーオフを迎えてほしいところだ。