2023.03.30

NBAチームと契約を結べないデマーカス・カズンズの苦悩…「本当の答えを知りたい」

今シーズンは無所属の状態が続いているカズンズ[写真]=Getty Images
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 3月29日(現地時間28日、日付は以下同)。フリーエージェント(FA)のデマーカス・カズンズが、ゲストとして『SiriusXM Radio』へ出演した。

 公称208センチ122キロのカズンズは、パワーとスキルを兼備したビッグマンで、昨シーズンまでのキャリア11シーズンでオールスターに4度、オールNBAチームへ2度選ばれた実績を持ち、レギュラーシーズンでは計654試合に出場して平均29.8分19.6得点10.2リバウンド3.0アシスト1.3スティール1.1ブロックを残してきた。

 昨シーズンはミルウォーキー・バックス、デンバー・ナゲッツで計48試合に出場し、平均15.0分9.0得点5.6リバウンド1.5アシストを記録。ニコラ・ヨキッチの控えとして、プレーオフでもゴールデンステイト・ウォリアーズとのファーストラウンドで5試合に出場。

 だが今シーズンは開幕から無所属のままで、10日間契約でNBAチームへ加入することはなく、2月のトレードデッドライン後も所属先は決まらず、レギュラーシーズンも終盤に入ってしまった。

 カズンズによると、NBAのいくつかのチームとワークアウトこそこなすも、契約には至っておらず、そのことが32歳のベテランを混乱させ、悩ませているという。

「正直な話、それが最も大きな問題だ。NBAで語られていない秘密のようなものだ。俺はつらい時や苦難であろうと必ず乗り越えてきた男だ。これ以上、どうしろっていうんだ? 俺はそのことにかけてはプライドを持っているんだ」

 昨シーズンにカズンズが在籍したバックスには、健康体を取り戻したブルック・ロペスが先発センターを務めており、ヤニス・アデトクンボボビー・ポーティスがいるほか、シーズン途中にはジェイ・クラウダーも加わった。ナゲッツにはジーク・ナジとディアンドレ・ジョーダンがヨキッチの控えにおり、シーズン途中にはトーマス・ブライアントも加入。ジェフ・グリーンもセンターへスライドすることもあり、センターのロスター枠は埋まっていると言っていい。

 カズンズとしては、どうして契約できないのか、その明確な理由をNBAのチームからもらえておらずにいることがつらいようだ。

「俺はいくつも質問した。これまで在籍したチームにも接触してきた。オブラートに包んだような答えはもらってきた。でも率直な、嘘偽りのない答えをもらうことができていない。俺はそのことに苦しんでいる。(どうして契約できないのかという)本当の答えを知りたいんだ」とカズンズ。

 これまで、カズンズはアキレス腱や左大腿四頭筋、左ヒザ前十字靭帯を断裂するという大ケガに見舞われてきたものの、そこから懸命なリハビリとトレーニングを重ねてコートへ復帰してきた。

 選手生命を脅かすような大ケガでプレーできないならまだしも、契約へこぎ着けずにコートへ立てないことが、なによりも苦痛なのだろう。

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