2023.03.31

プレーイン参戦に黄信号のドンチッチ「チャンスは残っている。まだ諦めちゃいけない」

シクサーズ戦を落としたマブスのドンチッチ[写真]=Getty Images
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「僕らはプレーオフへ進めるスポットにいたのに、今じゃプレーインへ入ろうとしている。悔しいに決まっているじゃないか」

 3月30日(現地時間29日、日付は以下同)。ダラス・マーベリックスは敵地ウェルズファーゴ・センターでフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦を108-116で落とし、今シーズンの戦績を37勝40敗とした。

 マブスの2点リードで迎えた最終クォーター。両チームは僅差の攻防を繰り広げるなか、シクサーズは残り6分41秒にジェームズ・ハーデンのアシストからジョエル・エンビードの3ポイントシュートが決まって同点に追いつくと、その後もハーデンの3本連続アシストでエンビードのジャンパー、ディアンソニー・メルトンの長距離砲、タイリース・マクシーのレイアップで7点差をつけ、そこからリードを許さずに今シーズン50勝目(26敗)をマーク。

 マブスはルカ・ドンチッチが24得点10リバウンド8アシスト、カイリー・アービングが23得点6リバウンド5アシスト2スティール、ティム・ハーダウェイJr.が21得点と、3選手が20得点以上を残すも勝ち切れず。

マブスが誇るオールスターデュオのカイリー(右)とドンチッチ(左)[写真]=Getty Images

 これでウェスタン・カンファレンス11位のマブスは、10位のオクラホマシティ・サンダー(38勝39敗)と1.0ゲーム差。どちらもレギュラーシーズン5試合を残しており、マブスが残り試合で全勝して42勝40敗で終えたとしても、サンダーが全勝となれば43勝39敗となり、プレーオフどころかプレーイン・トーナメントにも出場することができなくなる。

「僕らにはチャンスが残っている。だからまだ諦めちゃいけない」とドンチッチが語るも、昨シーズンのプレーオフでカンファレンス・ファイナルまで勝ち上がったチームがプレーインへ参戦できる可能性は着実に低くなってきているというのが現状だ。

 というのも、今シーズンのマブスはサンダーとの直接対決で1勝2敗と負け越しているため、レギュラーシーズン終了時点で勝率が並んだ場合はタイブレイク方式でサンダーがプレーインへ駒を進めることとなる。

 ウェストは依然として大混戦が続いており、12位のユタ・ジャズ(36勝40敗)がサンダーを1.5ゲーム差で追っており、9位のロサンゼルス・レイカーズ(38勝38敗)はサンダーとわずか0.5ゲーム差のため、順位が入れ替わる可能性こそ残るも、マブスにとっては形勢不利なのは間違いない。

「イライラして当然さ。僕らはプレーオフへ進めるスポットにいたのに、今じゃプレーインへ入ろうとしている。悔しいに決まっているじゃないか」とドンチッチ。

 今シーズンのマブスは2月のトレードでスペンサー・ディンウィディードリアン・フィニー・スミス、複数のドラフト指名権をブルックリン・ネッツへ手放し、カイリーとマーキーフ・モリスを獲得。そのトレードから約2カ月が経とうとしているのだが、カイリーは「チームとして成長していくための苦しみというものを経験しなければいけない。僕らはすぐさまお互いについて学んでいて、どうやって試合に勝てるかを学んでいるところなんだ」と話していた。

 ドンチッチとカイリーというオールスターガードをそろえたマブスは、残り5試合で全勝することができるのか。彼らがプレーインへ参戦するためにできることは、4月2日のマイアミ・ヒート戦から5連勝することだけに、どんな戦いを見せるか注目していきたい。

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