2023.05.22

レブロンの伝記映画『Shooting Stars』、予告映像が公開…ドラ1候補も出演

映画はレブロン・ジェームズが幼馴染とともに全米高校バスケットボール界のトップチームになるまでの物語 [写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 昨今は『マイケル・ジョーダン:ラストダンス』や『AIR/エア』をはじめ、『リディームチーム:王座奪還への道』、『HUSTLE/ハッスル』など、バスケットボールを題材とする映画やドキュメンタリーが隆盛の時を迎えている。

 現在、そのカテゴリーで最も公開が待望されている作品は、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)の伝記映画『Shooting Stars』(シューティング・スターズ)だろう。NBCユニバーサルが展開する動画配信サービス「Peacock」は、6月3日(現地時間2日)の作品公開に先駆けて予告編をリリースした。

 レブロンと作家バズ・ビッシンガー氏の共著を原作とする同ムービーは、キングと彼の幼馴染が全米高校バスケットボール界のトップチームになるまでの軌跡を、実話をもとに描いている。

 作品は、コーチがレブロンを含む友人グループ、通称“ファブ・フォー”を引き裂こうとするところから始まる。しかし、バスケットボール以上のつながりを感じていた彼らは、全員が一緒にプレーすることを最優先事項に、白人が多数を占めるカトリック高校のセント・メアリー高校への転校を決意。そして、彼らは隣でプレーする仲間の重要性を再確認しながら、全国チャンピオンになるという使命の下、コート内外での戦いに挑んでいく。

 監督はエミー賞ノミネートのクリス・ロビンソン氏が務め、脚本にはフランク・E・フラワーズ氏のほか、『Space Jam: A New Legacy』にも携わったトニー・レッテンマイヤー氏とジュエル・テイラー氏が名を連ねる。また、レブロンは親友のマーベリック・カーター氏、大阪なおみのドキュメンタリーに携わったジャマル・ヘンダーソン氏、『HUSTLE/ハッスル』参加のスペンサー・ベイリーなどとともに製作総指揮を担当した。

 スタッフのみならず、キャストも言及すべきタレントが多い。レブロン役を務めるのはムーキー・クックだ。彼はブロニー・ジェームズ(シエラ・キャニオン高校)と同じ「Class of 2023」に名を連ねるスモールフォワードで、プレーヤー番付「ESPN 100」で全米20位にランクインする実力者。ケンタッキー大学やアリゾナ大学、オーバーン大学といったNCAA屈指の強豪からのオファーがその実力を証明しており、オレゴン大学への進学が決定した。

レブロン役を務めるムーキー・クック [写真]=Getty Images

 また、レブロンの友人グループ、通称“ファブ・フォー”の1人、リル・ドリュー役は『ストレンジャー・シングス 未知の世界』でルーカス・シンクレアを演じたケイレブ・マクラフリン氏が担当。さらに、高校からチームメートになった元ライバルのロメオ・トラビス役は、NBAドラフト2023で上位指名が確約されている逸材のスクート・ヘンダーソン(NBAGリーグ・イグナイト)が抜擢された。

 レブロンは、書籍で当時を以下のように振り返った。

「高校のバスケットチームがジェット機で全国を飛び回るなんて、正気の沙汰ではなかったのかもしれない。当時、怖がりで孤独な少年だった俺が、一生に一度見られるかわからない景色を見る経験は、これ以上になくエキサイティングだった。今となっては、いきすぎていたと思うけどね」

『スペース・プレイヤーズ』では、アカデミー賞の対極にあたるゴールデンラズベリー賞でワースト主演男優賞という不名誉なレッテルを貼られてしまったレブロン。伝記映画では、汚名の挽回に期待がかかる。

文=Meiji

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