5月24日（現地時間23日、日付は以下同）。マイアミ・ヒートは「NBAプレーオフ2023」のイースタン・カンファレンス・ファイナル第4戦に臨むも、ボストン・セルティックスに99－116で敗れたことでスウィープ決着を逃した。

　もっとも、第8シードのヒートはこのシリーズで3勝1敗と王手をかけており、26日の第5戦（アウェー）、28日の第6戦（ホーム）、あるいは30日の第7戦（アウェー）のいずれかで勝ち切れば、2020年以来、フランチャイズ史上7度目のNBAファイナル進出を飾ることができるという優位な立ち位置にいる。

　そんななか、24日に地元メディア『MIAMI HERALD』は、タイラー・ヒーローがコンタクトなしであればバスケットボールの練習ができる許可を得たと報道。

　キャリア4年目のヒーローは、レギュラーシーズンでチーム3位の平均20.1得点に5.4リバウンド4.2アシスト、3ポイントシュート成功率37.8パーセント（平均3.0本成功）を残した23歳のシューティングガード。

　だが4月17日に行われたミルウォーキー・バックスとのファーストラウンド初戦の前半終盤にルーズボールダイブをした際に利き手である右手の中指と薬指を骨折したことで戦線離脱している。

　その後ヒーローは手術を受け、ヒートは少なくとも6週間を欠場すると発表。ヒートがセルティックスとのシリーズを制することになれば、6月2日に幕を開ける「NBAファイナル2023」でウェスタン・カンファレンスを制したデンバー・ナゲッツと対決することになる。

　24日に同メディアがヒートのエリック・スポールストラHC（ヘッドコーチ）へヒーローの進捗状況について聞いた際、指揮官は「彼は（復帰に向けた）プロセスをスタートさせている。…ボールハンドリング、あとはシューティングが少しできるようになっている」と話していたという。

　ヒートが頂上決戦まで駒を進めれば、ヒーローが戦列復帰する可能性が出てくるだけに、ジミー・バトラーやバム・アデバヨを得点面でサポートすることが大いに期待できる。

　ただし、現時点でヒーローの復帰時期は明らかになっていない。そのため、今年のプレーオフ期間中にこの男がコートへ戻ってプレーするかどうかは微妙なようだ。