ボストン・セルティックスは、ロサンゼルス・レイカーズと並んでNBA史上最多タイとなる17度のNBAチャンピオンに輝いてきた名門チームで、現在はリーグ最長の9シーズン連続でプレーオフに臨んでいる。

　現ロスターで最古参となる在籍9年目のマーカス・スマートは、2014－15シーズンに入団後、一度もプレーオフ進出を逃したことがなく、NBA入りから毎年プレーオフの舞台で戦っている。

　そして現在セルティックスを得点面でけん引するジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンという“オールNBAチームデュオ”も、プレーオフという大舞台を毎年経験してきた。

　キャリア9年目のスマート、6年目のテイタム、7年目のブラウンは、いずれもセルティックスからドラフト指名された生え抜きで、直近4年間で3度目のカンファレンス・ファイナル進出を飾っており、昨年はイースタン・カンファレンスを勝ち上がってNBAファイナル進出も果たしている。

　今年の「NBAプレーオフ2023」ではカンファレンス・セミファイナルでフィラデルフィア・セブンティシクサーズに2勝3敗と王手をかけられながら2連勝でシリーズを制したほか、カンファレンス・ファイナルではマイアミ・ヒートに3連敗で一気に追いつめられるなか、2連勝と粘って第6戦へと引き延ばした。

　NBAファイナル進出、そして球団史上18度目の優勝を目指し、セルティックスは5月28日（現地時間27日）にイースト決勝第6戦を迎えたのだが、このチームのコアメンバーとなるスマート、テイタム、ブラウンの3選手は、プレーオフで3敗を喫してシーズン終了まであと1敗という状況で15試合目となった。

　『ESPN Stats & Info』によると、セルティックス史上、プレーオフのシリーズ敗退まであと1敗という追い込まれた状況で現在のトリオを上回る試合を経験しているのは1980年代に3度の優勝を勝ち取ったビッグ3、ラリー・バード、ケビン・マクヘイル、ロバート・パリッシュの22試合のみ。

　セルティックスは2勝3敗で依然として追い込まれているのだが、彼らを中心に、なんとかヒートを下してシリーズを最終第7戦まで持ち込みたいところだ。