2023.05.28

初の頂上決戦を控えるナゲッツのマレー「リラックスしたくはない。それが最も重要」

ナゲッツの得点源として活躍しているマレー[写真]=Getty Images
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ウェスト決勝を4戦で終えたことで1週間以上も試合間隔が空くことに… 
マレーは「ただ待っているだけ。僕らはキレを保っていたいのさ」

 5月27日(現地時間26日、日付は以下同)。デンバー・ナゲッツのジャマール・マレー、ブルース・ブラウン、マイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)がメディア応対をこなした。

 今シーズン、ウェスタン・カンファレンス首位の53勝29敗でレギュラーシーズンを終えたナゲッツは、ウェスト第1シードとして「NBAプレーオフ2023」を迎えた。

 ファーストラウンドではミネソタ・ティンバーウルブズを4勝1敗、カンファレンス・セミファイナルではフェニックス・サンズを4勝2敗でそれぞれ下し、ロサンゼルス・レイカーズとのカンファレンス・ファイナルでは4戦負けなしのスウィープで突破。

 その一方で、今シーズンのチャンピオンシップ獲得をかけた「NBAファイナル2023」の初戦が行われるのは6月2日のため、ナゲッツは1週間以上も試合間隔が空いてしまう。

 また、頂上決戦で対戦する相手は28日終了時点で決まっていない。というのも、この日のイースタン・カンファレンス・ファイナル第6戦でボストン・セルティックスが104-103でマイアミ・ヒートに劇的な勝利を飾ったことで3勝3敗になったため、30日のシリーズ最終戦で決着がつくこととなった。

マレーはレイカーズとのシリーズでも大暴れを見せた[写真]=Getty Images

 対戦相手が決まっていないなか、自分たちのことにフォーカスしているというマレーは、こう話していた。

「自分たちの意識の問題だ。特に、僕らは練習していくなかで集中していく必要がある。自分たちがこなしている時に、時間を正確に把握して守り、ターンオーバーをしちゃいけない、といったことだね。もっと大事になってくるのはメンタル面。僕らはその日、6月1日(日本時間2日)になれば、体を正しい状態へもっていけるのは分かっている。あとはメンタル面をいい状態に保っていくこと。こういう日が続くなかで集中していくことだね」

 幸い、ナゲッツには現在深刻なケガを抱えている選手はいない。だがプレーオフという激しい戦いを約1カ月半もタイトな日程でこなしてきただけに、マローンHCは「試合でプレーせず、リズムをキープしろというのは不可能だ。練習で自分たちの望むことがなんでもできるからといって、NBAプレーオフの試合でプレーすることを再現するのは無理な話だ」と危惧していた。

 球団史上初のNBAファイナルに向けて、ナゲッツは1週間以上も試合から遠ざかることになるのだが、マレーは「僕らは休養をとっているのであって、今週中になにか悪い癖をつけたくはないね。マイクにも言ったことだけど、なんとかキレを保っていたいものさ」と口にし、さらにこうも話していた。

「僕らはリラックスしたくはない。それが最も重要なことだと僕は思っている。リラックスなんてしたくない。ただ待っているだけ。僕らはキレを保っていたいのさ」

 ナゲッツではここまでのプレーオフ15試合でニコラ・ヨキッチが平均トリプルダブル(29.9得点13.3リバウンド10.3アシスト)に1.1スティールと絶好調。さらに2020年以来の大舞台で躍動するマレーが平均27.7得点5.5リバウンド6.1アシスト1.7スティールを残しており、リーグ最高級の2メンゲームを展開し、見事にチームを引っ張っている。

 ファイナルが幕を開けるまで、まだまだ時間があるのだが、くれぐれもケガや体調不良によってコンディションを落とさないよう、注意してほしい限りだ。

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