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6月7日(現地時間6日、日付は以下同)。デンバー・ナゲッツとマイアミ・ヒートの選手たちとヘッドコーチ(HC)がメディア応対をこなし、翌8日に迎える「NBAファイナル2023」の第3戦に向けてチーム練習をこなした。
2日の第1戦は104-93でナゲッツ、5日の第2戦では111-108でヒートが勝利し、両チームはここまで1勝1敗のタイ。次戦では会場をボール・アリーナからヒートのホーム、カセヤ・センターへ移して行われる。
第2戦を落としたナゲッツは、7日のフィルムセッションで17種類もの映像を選手たちへ見せたとマイケル・マローンHCは言う。
「どのクリップも(チームの)規律に関するものだった。自分たちの規律はどこにいったのか、ゲームプランがどうだったのか、ファウルせずにディフェンスをしていたか、といったものだ」
「我々が良くなっていけること。それはゲームプランに関してもっと訓練していくことにある。その多くで柱となるのはコミュニケーションなんだ。NBAファイナルの試合なのに、このチームの選手たちは同じ考えをもっていなかった。それはコミュニケーションが欠けていたからなんだ」
2試合を終えた時点で、ナゲッツが計212得点(平均106.0得点)なのに対し、ヒートは計204得点(平均102.0得点)ながら、第4クォーターに限定するとヒートが66-45で圧倒。フィールドゴール成功率63.9パーセント、3ポイントシュート成功率52.4パーセントという高確率を残している。
ナゲッツではここまでニコラ・ヨキッチがシリーズ平均34.0得点10.5リバウンド9.0アシスト、ジャマール・マレーが同22.0得点5.0リバウンド10.0アシスト、アーロン・ゴードンが同14.0得点6.5リバウンド、シックスマンのブルース・ブラウンが同10.5得点5.0リバウンド1.5スティールをマーク。
だがスターターを務めるマイケル・ポーターJr.が同9.5得点9.5リバウンドにフィールドゴール成功率29.2パーセント、3ポイントシュート成功率17.6パーセント、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープも同6.5得点3.0リバウンドにフィールドゴール成功率と3ポイントシュート成功率がいずれも33.3パーセントとシュートタッチに苦しんでいるだけに、彼らの復調もポイントとなる。
第4クォーターの攻防に加え、チームとして規律を守り、コミュニケーションを欠かさずにディフェンスしていくことが巻き返しへのカギとなるのだが、マレーの自信が揺らぐことはなかった。
「僕らはいつだってやり返してきた。このチームには常にケミストリーがあった。それは僕らにとって最も大きなアドバンテージであり、僕らは一緒にプレーし、それを継続してきた。相手のディフェンスがどうやってこようが関係なく、僕らはその場で対応してきたんだ。僕らが一丸になっている限り、このチームには挽回してやるというメンタリティがあるから大丈夫さ」
ヨキッチとマレーを中心に、フランチャイズ史上初のNBAチャンピオンを目指すナゲッツが、敵地で迎える第3戦で勝利し、シリーズを2勝1敗でリードできるか注目していきたい。
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