2023.06.08

「マイアミはその1つだ」…リラードが“架空のトレード”で到着地に挙げたチームとは?

ブレイザーズで11年目を終えたリラード[写真]=Getty Images
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自己最高級の成績を残すもチームはウェスト下位に低迷…
現地メディアとのインタビューでリラードが4チームを候補に挙げる

 6月7日(現地時間6日、日付は以下同)。ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードが『SHOWTIME Sports』の“The Last Stand”でインタビューに応じた映像が公開された。

 2012年のドラフト1巡目6位でブレイザーズから指名されたスコアリングガードは、チーム一筋11年目となった今シーズンにキャリアハイの平均32.2得点に4.8リバウンド7.3アシスト、3ポイントシュート成功率37.1パーセント(平均4.2本成功)をマーク。

 昨年12月にクライド・ドレクスラー(元ブレイザーズほか)を抜き、レギュラーシーズン通算得点でフランチャイズ史上1位に躍り出たほか、オールスターのサタデーナイトでは3ポイントコンテストで初優勝、2年ぶり通算7度目のオールスター選出を飾り、今年2月27日のヒューストン・ロケッツ戦ではNBA歴代8位タイとなる71得点という超絶パフォーマンスも見せた。

 だがチームはウェスタン・カンファレンス13位の33勝49敗に終わり、2シーズン連続でプレーオフ進出を逃した。今年3月に「俺が唯一成し遂げていないことは王座獲得なんだ」と『ESPN』へ話していただけに、リラードにとっては複雑な状況にいると言えるだろう。

 そうしたなか、リラードはインタビューでもし架空のトレードがあるとすれば、明白な到着地はどこになるのかという話題となり、マイアミ・ヒートとブルックリン・ネッツを挙げていた。

「マイアミは間違いなく入る。マイアミは確実にその1つで、バム(アデバヨ)は俺の仲間なんだ。バムは俺にとって本当の仲間でね。マイアミは明らかにその1つだと思う。あとはブルックリンだね。ミケル・ブリッジズも仲間で、どちらもすごいロスターを形成している」

2021年夏の東京五輪で優勝した選手たち(左からデュラント、アデバヨ、リラード、グリーン)[写真]=Getty Images

 リラードはこの2チームのほか、ボストン・セルティックスとニューヨーク・ニックスも挙げていたのだが、真っ先に口にしたのがヒートだった。だがヒートは現在デンバー・ナゲッツと「NBAファイナル2023」を戦っている最中で、8日の第3戦を落としたことで1勝2敗。そこで32歳のベテランガードは「マイアミがチャンピオンシップを勝ち取ったら、絶対に(トレードは)起きない」とも語っていた。

 もちろん、これはあくまで架空の話であり、この男がトレードで本当に移籍するのかは誰にも分からない。それでも、リラードが具体的に移籍候補先を口にしていただけに、どこか意味深なシーンでもあった。

 とはいえ、リラードは2025-26シーズンまでブレイザーズとの超巨額な契約が残っており、プレーヤーオプションながら2026-27シーズンの年俸は驚愕の約6323万ドル(約87億8897万円)。本人は今年10月に新シーズンを迎える時もポートランドにいる見込みと話していたことから、ここから急転直下でリラードがトレードで移籍ということにはさすがにならないだろう。

 ただし、ブレイザーズは6月23日の「NBAドラフト2023」で1巡目全体3位指名権を保持しており、この指名権を絡めたトレードで即戦力を加える可能性がある一方、スクート・ヘンダーソン(Gリーグ・イグナイト)やブランドン・ミラー(アラバマ大学)といった将来有能な若手を指名して再建へ乗り出す可能性があることも捨てきれない。

 そのため、ブレイザーズのフロントがドラフト当日まで、そして今夏のフリーエージェント(FA)戦線でどのような動きを見せるか注目していきたい。

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