2018.01.22

リング下で大活躍したポートランド大のタヒロウ・ディアバテ「試合開始から自信を持ってプレーできた」

NCAA1年目をプレーするディアバテ。リング下で見せるアグレッシブなプレーが光る[写真]=Getty Images
ロサンゼルス在住。1995年に渡米、現在は通信社の通信員として、MLB、NBAを中心に取材を行っている。

 ポートランド大学のタヒロウ・ディアバテは1月21日(現地時間20日)、ロサンゼルスでのロヨラ・メリーマウント大学との対戦で今季12試合目(出場試合は19試合目)の先発出場をし、28分の出場で自己最多(15点)にわずか1点届かない14得点、7リバウンド2スティールと活躍。12月22日(同21日)のサクラメント州大戦で敵地初勝利を収めたポートランド大は、1月19日(同18日)のサンディエゴ大学戦に続いて2連勝を挙げ、敵地でようやく3勝目。今季の成績を8勝13敗(カンファレンスゲームは2勝6敗)とした。

 ディアバテはティップオフ直後にスティールを奪うと、開始から1分半、レイアップでポートランド大の最初の得点を決めた。残り17分47秒には相手からチャージングを奪い、残り16分6秒にはファストブレークで、チームメートからのリング上へのパスをレイアップでフィニッシュ。残り15分8秒にはゴール下でパスをもらってそのままボールを沈め、それから約30秒後にはダンクをたたき込んだ。開始から5分半でフィールドゴール4本すべて成功の8得点1リバウンド1スティール。チームも11-4と好調なスタートを切った。

 「前の試合(同19日のサンディエゴ大戦)でカンファレンスゲーム開始以降(7試合目で)ようやく勝ったから、その自信を持続させるために今日の試合は僕らにとってとても大切だった。そして試合開始から自信を持ってプレーすることができた」とディアバテ。自らのプレーについては、「相手はスモール・ラインナップで来たから、僕らはインサイドでアグレッシブになることができた。みんなが僕にパスを回してくれて、盛り立ててくれた」とチームメートに感謝した。

 17-12の残り9分44秒に一度ベンチへ下がったディアバテは、27-17の残り6分に再びコートに入り、34-26だった残り1分50秒にファストブレークでレイアップを沈めポートランド大のリードを再び2ケタに持ち込んだ。

 前半を終えてフィールドゴール6投中5本成功の10得点4リバウンド1スティール。ポートランド大は39-27とリードしてハーフタイムに突入した。

チームメートに感謝しつつ、インサイドで存在感を発揮しているディアバテ[写真]=山脇明子

 後半に入ると、相手のロヨラ・メリーマウント大が攻守にギアを上げ、残り13分22秒には46-44と2点差まで追い上げられた。しかしポートランド大は2本のフリースローを成功させた後の残り12分15秒にディアバテが相手のエアボールを奪って得た攻撃でレイアップを成功させ50-44とした。残り14分53秒にフリースローを2本決めていたディアバテは、後半12分のプレーで4得点3リバウンド1スティールを追加し、試合開始直後以降一度も相手にリードを許さなかったチームの勝利に貢献。

 「今日は落ち着いて、我慢強くプレーできた。これが僕らの勝ち方。チームメイートを誇りに思う」ディアバテは、声を弾ませた。

タヒロウ・ディアバテ(ポートランド大学1年)

 昨年度まで帝京長岡高校(新潟県)でプレーし、インターハイやウインターカップを沸かせたタヒロウは現在、NCAA1部ポートランド大に所属。ポートランド大と言えば、伊藤大司レバンガ北海道)がプレーしたことでも知られており、なじみのある方も多いだろう。また、現在はかつてNBAで活躍したテリー・ポーター氏(元ポートランド・トレイルブレイザーズほか)がヘッドコーチを務めている。バスケットボールキングではこれまで『タヒロウ・ディアベイト』と記してきたが、今後は現地で本人に確認した『タヒロウ・ディアバテ』と表記する。[写真]=山脇明子

文・写真=山脇明子

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