2021.04.30

高校生全米ランク1位のチェット・ホルムグレンがゴンザガ大へ

チェット・ホルムグレンがゴンザガ大へ[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 全米ナンバーワンの高校生プレーヤー、チェット・ホルムグレン(ミネハハ・アカデミー)が、数あるオファーの中から進学先を絞り、ゴンザガ大学へのコミットを発表した。

 ホルムグレンは、Class of 2021屈指のスター選手として全米に名を轟かせている。「ESPN」「247 Sports」「Rivals.com」の3大番付では、その全てで1位にランクイン。また、マクドナルド・オールアメリカン、ナイキ・フープサミットへの選出はもちろんのこと、年間最優秀選手賞に値するネイスミス賞も受賞していると聞けば、その評価の高さはお分かりいただけることだろう。

 「247 Sports」のリクルーティングアナリストを務めるブランドン・ジェンキンスは、身長213センチのホルムグレンをアンソニー・デイビス(ロサンゼルス・レイカーズ)と比較しており、同選手について以下のように紹介している。

「驚異的なウイングスパンを有する7フッターのホルムグレンは、ディフェンス時にリムプロテクターとして君臨する真のゲームチェンジャーだ。彼は国内最高のショットブロッカーであるどころか、私が高校バスケットボールで見た中でも間違いなく最高のショットブロッカーだ。シニアクラスで最も多様性に富み、スタッツシートでは複数のカテゴリーに名を連ね、とても生産性が高い。また、ディフェンス面での功績が光る一方で、まるでコンボガードのようなハンドリングとシュート技術を持ち合わせ、ペリメーターでもエリートクラスのスキルを見せてくれる」

ゴンザガは今シーズンNCAAファイナルへ進出

 ユニコーンの異名を持つホルムグレンは、他にもジョージタウン大学、メンフィス大学、ノースカロライナ大学など名だたる強豪校がリクルートに尽力したが、最終的にはゴンザガ進学を決意。その背景には、親しい高校の先輩であるジェイレン・サッグス(ゴンザガ大学)の存在があるだろう。昨年までともにプレーした2人は親密な関係にあると言われており、ホルムグレンがサッグスにブルドッグスの魅力や環境を尋ねたことは想像に難くない。

 一方、ゴンザガ大学と言えば、八村塁(ワシントン・ウィザーズ)の母校として日本でも知られた存在となったが、2020-21シーズンはNCAAトーナメントのファイナルでベイラー大学に敗れるまで無敗を貫いた超強豪校。その成績は有望選手のリクルートにも多大な影響を及ぼしており、来シーズンはホルムグレンのほか、全米で10本の指に入る5つ星の大型コンボガードであるハンター・サリス(ミラード・ノース)、ホルムグレンとインサイドで組む可能性のある4つ星ビッグマンのケイデン・ペリー(バトル・グラウンド)のリクルートに成功した。

ゴンザガ大は今シーズン、NCAAトーナメントファイナルで敗れるまで無敗を貫いた[写真]=Getty Images


 ゴンザガ大学は前述のサッグスのほか、コーリー・キスパートやジョエル・アヤイら主力の多くを卒業またはアーリーエントリーで失うことになるが、新入生の加入で補強は文句なし。来シーズンのNCAAもザグスが主導権を握ることになりそうだ。

 文=Meiji

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