2021.10.15

米大学アスリートのインスタ長者番付…シャックの息子の1投稿はいくら?

現在ルイジアナ州立大学でプレーするシャックの息子シャリーフ(右、写真は2017年)[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 NCAA(全米大学スポーツ協会)は、NBAやNFLに負けじと劣らず、何百万人ものファンを魅了している。スポーツベッティングにまつわるニュースや分析を発信するメディアカンパニー『Action Network』によると、NCAAの年間総収益は189億ドル(約2兆1500億円)にも達し、ビジネスとしても驚異的な成功を収めている。また、最近ではNBA選手をはじめとする多方面からの働きかけの末に、学生アスリートたちは自身の名前や画像、肖像権から利益を得ることが容認された。

 若者にとって最も身近なビジネスツールは、自身のソーシャルメディアだろう。スター選手ともなれば数十万人単位のフォロワーを抱えており、企業やブランドから依頼されたスポンサード投稿で生活するには十分すぎるほどの収入を得ているに違いない。

『Action Network』は、インスタグラムで最もフォロワーの多い大学アスリート100人をピックアップ。そして、インフルエンサーマーケティングの分析ツール「HypeAuditor」を使用して、カレッジ在籍選手の“インスタ長者番付”を作成した。なお、同社は調査の結果、フォロワー1人につき、1投稿あたり0.004ドル(約0.45円)前後の収益が発生すると試算している。

 堂々のランキング1位に輝いたのは、シャキール・オニールの長男、シャリーフ・オニール。インスタグラムのフォロワー数は269万人以上で、大学アスリートでは別格のフォロワー数を有している。そんなシャリーフの1投稿の価値は、1万8000ドル(約123万円)。アメリカのビジネス規模にただただ唖然とするばかりだが、父の盟友である故コービー・ブライアントを師に仰ぐ選手だけに、是非NBA入りを果たして欲しい選手の1人だ。


 また、シャック家の次男、シャキール・オニールも現役大学生ではトップクラスの知名度を誇る。テキサス・サザン大学に所属するシャキールは、兄には及ばずとも約97万人のフォロワーを抱えており、1回の投稿の価値は3895ドル(約44万円)。一方、未来のWNBAを背負う女子バスケ界屈指のスター、ペイジ・ブーカーズも同ランキングの第5位にランクインしており、約91万人のフォロワーを持つアカウントには1投稿3600ドル(約41万円)の価値があるという。


『Action Network』曰く、同ランキングのトップ100の大学アスリートを見てみると、バスケットボール選手が過半数を占めているという。彼らがNBA入りを果たしたあかつきには、同リーグのスポンサービジネスはさらなる成長が見込め、バスケットボール界のスポーツインフルエンサーマーケットは、今後も上昇の一途を辿ることになるだろう。

 その証明として、高校カテゴリーにはレブロン・ジェームズの息子ブロニー・ジェームズ(フォロワー数約596万人)や、同世代のカリスマ的存在であるマイキー・ウィリアムズ(フォロワー数約334万人)が控えている。未来のNBAは“一流選手兼インフルエンサー”という肩書きが当たり前になるかもしれない。

 文=Meiji

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