2019.10.07

【海外メディアに聞く】テリフィック12、W杯、自国リーグ/フィリピン編

テリフィック12の開催期間中、フィリピンメディアを直撃
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9月17日から22日にかけてマカオで行われた「The Terrific 12(テリフィック12)」には、日本、中国、韓国、フィリピンから計12チームが集結。各国のメディアも開催地のマカオに駆けつけ、自国チームの戦況を見守った。

日本を除く3カ国のメディアは、Bリーグチームの戦いぶりや同大会について、またアジア諸国が惨敗に終わった「FIBAバスケットボールワールドカップ2019」についてどのように感じているのか。疑問に思った筆者は3カ国のメディア代表者に話を聞いた。2カ国目はフィリピン人から『ABS-CBN Sports』のリンタン ポール ケネディさん、『Internal PR』のロサダ ロドルフォ セラフィン ジェロームさん。

インタビュー=酒井伸

――日本チームの印象を聞かせてください。
ケネディ 前回王者の琉球ゴールデンキングスはすごく好きで、チームのシステムや選手がいいと思っています。新潟アルビレックスBBも好きですし、この2チームは外国籍選手が1人しか出ていませんでしたが、日本人選手がとてもがんばっていました。フィリピンのチームはラフなプレーが多いので……、日本のチームは常にキレイなプレーや技を見せてくれますよね。

――印象に残っている選手は?
ケネディ 琉球の14番(岸本隆一)と3番(並里成)。3番の選手は昨年から髪型が変わっていて、どこにいるのか探してしまいました。番号を確認して彼だったなと。

――ワールドカップの感想を聞かせてください。
ケネディ フィリピン代表は5戦全敗で最下位だったので、メディアとしても、いちファンとしてもガッカリでした。しかし、今大会はアメリカ以外のチームが優勝して、フレッシュな大会になったかなと。日本は八村(塁/ワシントン・ウィザーズ)選手に注目していて、彼は日本人選手なのにNBAでドラフトされてすごいなと思いました。

――オーストラリアを除くアジアの国々は苦戦を強いられました。世界との差を埋めるためには何が必要だと感じますか?
ケネディ アジアの国々はアジア以外のチームともっと対戦するべきだと思います。ヨーロッパやアメリカ大陸のチームなどと対戦することで、選手もチームもレベルアップするはずです。最初は敵わないかもしれませんが、経験を積んでいくことが成長につながります。

ジェローム 今回からオーストラリアとニュージーランドがアジアに入ったので、今後のアジアでの戦いはより厳しいものになります。僕もアジア以外のチームと対戦することが必要だと思いますし、ヨーロッパのようにシュート力を高めていくべきです。

――フィリピンのリーグ、代表について教えてください。
ジェローム フィリピンリーグはとても歴史があり、フィリピン人だけで戦う大会や外国籍選手が加わった大会もあります。NBAを経験した外国籍選手もいますが、韓国や日本のリーグがオフの時にやって来る選手が多く、ビッグマンである彼らが得点やリバウンドなどあらゆる仕事をこなしている印象です。フィリピン代表ではアンドレイ・ブラッチが中心になっていて、彼はボールを持つことが好きなのでポイントガードのような役割もしています。

――テリフィック12についてどのよう感じますか?
ケネディ フィリピンのチームが他国のチームと対戦するのでとてもいいと思いますし、他国のスタイルを見ることができて良かったです。
ジェローム 大会のシステムはとても気に入っています。日本、中国、韓国のチームと対戦できますし、フィリピンにはいないようなレベルの選手たちとマッチアップできるいい機会だと思っています。

バスケットボールはフィリピンの国技でもあり人気なスポーツだ [写真]=EASL

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