2021.04.23

米3×3プロリーグ『BIG3』でニック・ヤングが現役復帰へ…気になる所属球団は?

ニック・ヤングが米3x3のプロリーグで現役復帰へ[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 ニック・ヤング(無所属)は、ゴールデンステイト・ウォリアーズ在籍時の2017-18シーズン、リーグ優勝に貢献。しかし、2018年のデンバー・ナゲッツとの契約を最後に、12年間プレーしたNBAのコートから遠ざかっている。

 ヤングは一昨年の10月、「もし何も起こらなければ、恐らく今年がラストイヤーだ。終わりだよ。もうSwaggy P(ヤングの愛称)ではなくなるんだ」と語り、引退を示唆。その後、中国リーグの浙江ライオンズと契約が報じられたが、現地でプレーしている様子はなく、CBAの球団ページの選手名簿内でもその名前は確認できていない。

 しかし、『The Undefeated』のシニアNBAライターであるマーク・J・スピアーズによると、ヤングは最近、米3×3のプロリーグ「BIG3」に所属するエネミーズと契約したようだ。

「BIG3」には数々の元NBA選手がコーチとして参戦

「BIG3」は、西海岸ヒップホップのレジェンドクルーとして名高いN.W.A(エヌ・ダブリュ・エー)随一の社会派ラッパーであるアイス・キューブが、エンタメ業界に深く精通するビジネスパートナーのジェフ・クワティネッツと共に設立した2017年設立のリーグで、初年度はアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)が出場したことで一躍注目を浴びた。

 それ以降も、コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)と黄金期を築き上げた指折りのユーティリティー選手であるラマー・オドム(元ロサンゼルス・レイカーズほか)や、6度のオールスター出場を誇る“小さなオニール”ことジャーメイン・オニール(元インディアナ・ペイサーズほか)、クラッチタイムに存在感を示した強心臓の持ち主ジョー・ジョンソン(元アトランタ・ホークスほか)といった元NBAの実力派に加えて、ゲイリー・ペイトン(元シアトル・スーパーソニックスほか)、ジュリアス・アービング(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)、ケニオン・マーティン(元デンバー・ナゲッツほか)ら往年の名選手がコーチ陣として参戦し、年々熱量は高まってきている。

 ヤングとの契約が報じられたエネミーズは、現役時代は何かと話題にこと欠かなかったスター選手のギルバート・アリーナス(元ワシントン・ウィザーズほか)がキャプテンを務め、最恐集団バッドボーイズのナンバーワン悪童であるリック・マホーン(元デトロイト・ピストンズほか)がヘッドコーチを務めるチーム。

ヤングが加入するチームはギルバート・アリーナス(左)がキャプテンを務める[写真]=Getty Images


 2019シーズン(2020年は新型コロナウイルスの影響で中止)は3勝5敗で12球団中11位と振るわなかったが、経験豊富で35歳とまだまだ活躍できる年齢にあるヤングの加入は大きな戦力となるに違いない。

 なお、BIG3の新シーズンは、7月11日(現地時間10日)よりロサンゼルス『オーリンズ・アリーナ』で開幕。ハイライトをチェックしたい方は今のうちにリーグのInstagramやYouTubeチャンネルのフォローを済ませておこう。

 文=Meiji

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