2021.08.03

ガソル兄弟がスペイン代表からの引退を表明…一時代に終止符

ガソル兄弟がスペイン代表からの引退を表明(写真は2006年)[写真]=Getty Images
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 スペイン代表のパウ・ガソルとマルク・ガソルが3日、代表からの引退を表明した。

 現在41歳のパウは、216センチ113キロのセンター。1999年にFCバルセロナでプロデビューし、2008年に入団したロサンゼルス・レイカーズでは2度のNBAチャンピオンに輝いた。その後シカゴ・ブルズやサンアントニオ・スパーズなどでプレーし、2019年以降無所属が続いたが、2021年にバルセロナへ復帰した。スペイン代表には2001年から招集され、2006年に日本で行われた世界選手権で同国初となる世界制覇に大きく貢献。2008年北京オリンピック、2012年ロンドンオリンピックでは銀メダル、2016年リオデジャネイロオリンピックでは銅メダルを獲得した。

 パウの実弟にあたるマルクは現在36歳で、2003年に兄と同じくバルセロナでプロデビュー。2008年にメンフィス・グリズリーズへ入団し、2019年にトロント・ラプターズへ移籍すると、その年のNBAチャンピオンに輝いた。現在はロサンゼルス・レイカーズでプレーしている。スペイン代表としては、2006年世界選手権でデビュー。兄と同じく3度のオリンピックメダル獲得を果たし、さらに2019年に中国で行われたFIBAワールドカップでは優勝に貢献した。

 ガソル兄弟は東京オリンピックにともに招集され、パウはベンチから、マルクはスターティングメンバーとして出場。予選ラウンドを2勝1敗で通過し、準々決勝ではアメリカ代表と対戦したが、81−95で敗れた。

 アメリカ戦後、パウは「これが代表チームでの最後の試合だ。私はカムバックして、プレーして、このレベルで戦ったという事実があり、大きな成功を収めたと言っていい」、マルクは「若い選手がプレーしなければならない。若い選手がプレーするためには、年を取った選手がその道から退かないといけない」とそろって代表チームからの引退を表明した。スペインに初の世界制覇をもたらすなど、大きな歴史を作り上げた偉大なる兄弟に敬意を表したい。

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