ホームで迎えた開幕節で1勝1敗という結果に終わった両チームが、千葉ジェッツのホーム、船橋アリーナで激突する。
注目が集まるのはもちろん田臥勇太(栃木ブレックス)と富樫勇樹(千葉)のマッチアップだ。富樫もかつて、シーズン中のNBAロースター入りはならなかったものの、キャンプ中の契約まではこぎ着けた実績がある。23歳にして、実力は国内トップレベル。間もなく36歳になる田臥も日本を代表するガードとして君臨しており、誰もが釘づけになる対決だ。
とはいえ、当然ながら2人の出来だけでチームの勝敗が決まるわけではない。どちらもタレントぞろいのスター軍団。千葉では、攻守両面で大きな役割を任されるのが新外国人のヒルトン アームストロング。NBA経験者がインサイドで本領を発揮すれば、千葉にとっては鬼に金棒。荒尾岳や伊藤俊亮の献身的なディフェンスとリバウンドも、チームに勢いをもたらす重要なエッセンスとなる。
栃木にも、NBLの昨季MVP、ライアン ロシターがいる。日本での実績やチームメートとの呼吸という点ではアームストロングより上。竹内公輔らと組むインサイドはリーグ屈指だ。
田臥と富樫のマッチアップのみならず、ゴール下でもハイレベルな争いが繰り広げられるに違いない。
文=吉川哲彦