まさかの連敗スタートとなった川崎ブレイブサンダースだが、開幕節を欠場した辻直人と栗原貴宏が前節横浜ビー・コルセアーズ戦で復帰して連勝。今節もホームの川崎市とどろきアリーナで、新潟アルビレックスBBとの戦いに臨む。
新潟にとっては前節同様、JBL時代に戦った相手と12シーズンぶりの対戦になる。当時チームの中心選手だった庄司和広ヘッドコーチとしては、なかなか勝てなかった相手に対して一泡吹かせたい思いがあるだろう。川崎のHCが大学の2年先輩である北卓也ということも、その思いをさらに高めるに違いない。
とはいえ、辻とニック ファジーカスの“両輪”がそろった川崎を打ち破るのは容易ではない。どのようなディフェンスを展開するか、庄司HCの腕の見せどころだ。オフェンスでは、クリント チャップマンの3ポイントが好調なのは明るい材料。チャップマンが内外バランス良く得点を重ねれば、川崎のディフェンスを混乱させることができる。
そして、外国人枠1のクォーターでの遥天翼の働きも重要になるだろう。というのも、川崎には帰化選手のジュフ麿々道がいるからだ。39歳の元セネガル代表は、リバウンドに体を張る縁の下の力持ちとして周囲の信頼も厚い。麿々道に思い通りの活躍をさせないためには、遥の活躍が不可欠になる。
文=吉川哲彦