日曜と月曜という変則日程でホーム開幕2連戦を終えたばかりのレバンガ北海道は、今節も木曜と金曜のイレギュラーな日程。中2日で迎える強行軍は、選手のコンディションへの影響もさることながら、対戦相手のスカウティングや対策という点でも非常に厳しい。しかもその相手は、ディフェンスが売りの仙台89ERSを100点ゲームで粉砕した栃木ブレックスである。
救いは、前節に続いてホームゲームであること。移動の負担がない上、ブースターという心強い味方がいる。ホーム開幕戦で実施した「6000人満員プロジェクト」は6105人という観客動員で見事に成功。試合も連勝で星を五分に戻し、勢いそのままに臨める今節はむしろチャンスと捉えることもできる。
試合の行方は、西川貴之と野口大介の働きにかかっている。195センチ超で3ポイントも打てる2人が竹内公輔らを外に引っ張りだすことで、チームメートの外国人がインサイドを攻めやすくなる。西川はホーム開幕戦で24得点を記録し、野口もここまで2ケタ得点が2試合。前節に続いてこの2人がブースターを沸かせることができれば、チームの勢いはさらに加速するだろう。
文=吉川哲彦