選手層では首位栃木が優位、7人の北海道は桜井らベテランの奮起に期待

前々節に負傷した故障者が復帰できず、レバンガ北海道は7人のまま仙台89ERS戦に臨んだ。それでも、2戦目にダニエル・ミラー多嶋朝飛が各19得点をマークする活躍で快勝。外国人1人を欠く中、帰化選手の青島心がゴール下で体を張ったのも勝因の一つだ。

 

とはいうものの、西川貴之は復帰に時間を要すると見られ、引き続き7人で戦うとなると厳しいことには変わりない。60試合という長丁場では、どのチームにも必ず訪れる“我慢の時期”。それを乗りきるにはやはり、修羅場をくぐってきたベテランのメンタリティーが必要になる。桜井良太野口大介に魂のこもったプレーを期待したい。

 

栃木ブレックスは、遠藤祐亮の2試合計37得点の活躍により、田臥勇太の能代凱旋を連勝で飾った。ライアン・ロシターをはじめインサイドの安定感は抜群。アウトサイドの選手も、誰が出ても遜色ない充実ぶりだ。7人で仙台を倒した北海道の底力は侮れないが、若い選手が多いというアドバンテージも活かし、層の厚さで試合を優位に進めたいところだ。

 

文=吉川哲彦

 

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