注目は京都小島と名古屋D笹山の攻撃型ポイントガード対決

敵地での“京阪ダービー”で1戦目を落としたものの、2戦目に勝利して連敗を6で止めた京都ハンナリーズ岡田優介の26得点が大きかったのは言うまでもないが、数字的に物足りない結果が続いていた外国人2人の貢献度も高かった。1戦目はロースコアで敗戦、2戦目は一転ハイスコアで勝利。延長戦だったとはいえ93得点を挙げたことは、チームの新たな可能性を示したのではないか。この内容と結果を踏まえ、今後どのような戦略を志向するのかという点で、今節の京都は要注目と言えよう。

 

名古屋ダイヤモンドドルフィンズは前節1戦目を落とすと、翌日は船生誠也に代えて中務敏宏をスターターに起用。オフェンス面を見込んでの起用に、中務は今季自身初とな2ケタ得点で応えた。ここまで目立つ活躍が見られなかったが、これをきっかけに数字を伸ばしていくようになると、名古屋Dはますます隙のないチームになっていくだろう。

 

楽しみなマッチアップは、京都の小島元基と名古屋Dの笹山貴哉。いずれもスコアリングが期待できるポイントガードだが、オフェンスの起点として効果的なパスを供給できるか、逆にその起点をいかに封じるか。ともに若く、その勢いでチームを活気づけた方が勝利に近づくだろう。

 

文=吉川哲彦

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