前節のホームゲームで「11人同時退場劇」の当事者となってしまった千葉ジェッツ。33分余りをたった6人で戦う事態に陥り、マイケル・パーカーがセンターを務めるなど、本来とは異なる戦い方を余儀なくされた。ただ、結果敗れてしまったが、シューターに回った阿部友和が16得点を記録したように、キャリアのある選手がポジションチェンジにもそつなく対応した印象もある。
一発退場のヒルトン・アームストロングには2試合出場停止の処分が下され、今節は出場不可。タイラー・ストーンを休ませる時間帯に、荒尾岳や伊藤俊亮が普段以上にインサイドで体を張らなければならない。もちろん、チームとしてもヘルプとローテーションを駆使したディフェンスを機能させる必要がある。
逆に仙台89ERSとしては、そのインサイドを徹底的に突きたいところだ。千葉のインサイド陣をファウルトラブルに追いこめば大きなアドバンテージを得ることができる。得点源のディオン・ライトだけでなく、チリジ・ネパウエや坂本ジェイがローポストから積極的に仕掛けたい。
前回は痛み分けのこのカード。上位をうかがうためにも、互いに負けられない。
文=吉川哲彦