元女子日本代表の中川聴乃さんが解説! 知っておくと楽しさ倍増「バスケットボール初心者講座」Vol.3

シャンソンVマジックやデンソーアイリスで活躍し、女子日本代表にも名を連ねた中川聴乃(なかがわ・あきの)さんが“バスケットボール初心者”へ、知ってもらいたい用語やポジション、プレーを解説。さっそく覚えて友達、彼氏、彼女とアリーナへ行こう!

覚えておきたいバスケットボール用語 ~上級編~
①ピック&ロール
自分がマッチアップしている選手に味方がスクリーン(相手の進路をふさぎ、味方が自由に動けるように助けるプレー)をかけ、フリーになってパスをもらい次のプレーにつなげていく技術です。スクリーンを待っている選手とスクリーンをかける選手、両方のタイミングが合っていないとうまくいかないですし、高度なコンビネーションが求められるプレーですね。このプレーは守る際に男女に大きな違いがあって、男子ではスクリーンをかけられた選手は少し遅れても、だいたいマークを変えずに付いていきます。でも女子はマークをスイッチするケースが多いんです。男子は瞬発力や筋力があるので付いていけますけど、女子はそれが難しくてチームで戦術的に守ります。スイッチすると身長差が出てしまうのでできればそのまま付いていきたいんですけど、女子だとそれがなかなかできないんです。

②フレアスクリーン/ダウンスクリーン/バックスクリーン
フレアスクリーンは2番(シューティングガード)にシュートを打たせるためのプレーで、女子で割と多く見られます。味方をボールホルダーから遠ざけるためにかけるスクリーンのことで、フリーになった味方はボールを受けてジャンプシュートにつなげます。ダウンスクリーンは、スクリナーが上から下に向かってスクリーンをかけるプレーで、それによってフリーになった選手は上に上がってパスを受け次のプレーに移行していきます。逆に下から上へスクリーンをかけるプレーをバックスクリーンと言います。

③ゴールテンディング
攻撃側の選手がシュートを打って最高到達点に達し、落ちてくるボールがリングの真上にある時、ボールに触れると反則と見なされます。ディフェンス側が触った場合は攻撃側に得点が入り、タップダンクは有効になります。背が高い選手を有利にしすぎないためのルールで、NBAではよく見られます。Bリーグでも大きな選手が結構いるのでたまに見かけますね。

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