元女子日本代表の中川聴乃さんが解説! 知っておくと楽しさ倍増「バスケットボール初心者講座」番外編

オンザコートルールは、世界に通用する選手やチームを輩出することなどを狙いとしている [写真]=B.LEAGUE

シャンソンVマジックやデンソーアイリスで活躍し、女子日本代表にも名を連ねた中川聴乃(なかがわ・あきの)さんが“バスケットボール初心者”へ、知ってもらいたい用語やポジション、プレーを解説。さっそく覚えて友達、彼氏、彼女とアリーナへ行こう!

オンザコートルールって何?
Bリーグでは4クォーターのうち、どのクォーターで何人の外国人選手を起用するかの上限が決められていて、これが勝敗を大きく左右しています。第1クォーターは2、第2は1、第3は1、第4は2などある程度決めているチームもありますが、戦略的に変えているところもあります。Bリーグは同じ相手と2試合続けて戦うので、1試合目は2、1、1、2で負けたので、2試合目は1、2、1、2に変えて勝ったとか。問われるのは相手に対応していくアジャスト力で、1試合目と2試合目のオンザコートルールの使い方と、どうアジャストしていくかは、見ていてとても面白いですね。バスケットは戦略が重要なスポーツで、Bリーグのチームには専門的なスタッフが1人はいると思います。毎ゲーム分析したり、戦術を練ったり、フォーメーションを考えたりして試合に臨むのですが、アルバルク東京のある試合ではそのアジャスト力の高さが見られました。相手が得意としているピック&ロールを完全に抑えこんでいたんです。試合後に相手チームの選手に話を聞いたら「攻め手がなくて、どうすればいいかわからなかった」と。そこまで相手を追いこんだアルバルクのディフェンスは本当に素晴らしかったと思います。

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