昨季までリーグが分かれていたことで実現していなかった南北対決。リーグ最北端チームであるレバンガ北海道のホームに、リーグ最南端チームの琉球ゴールデンキングスが乗りこむ。
北海道は前節、天候不順で試合当日の移動を強いられながらも勝利。第1クォーターの12点差を跳ね返し、第4クォーターは逆に22-8と相手を沈黙させた。翌日はミスの多さが響いたが、フィールドゴールはほぼ5割成功という良い数字。ディフェンスも、初戦がダニエル・ミラーの6を筆頭に計11スティール、2戦目が計12スティールと悪くない。
琉球は2戦とも延長戦という激闘で1勝1敗。勝った初戦は喜多川修平の29得点とレイショーン・テリーの24得点がものをいった。翌日は前半の劣勢から追いついたが、延長で力尽きた格好だ。ただ、ラモント・ハミルトンが25得点と久しぶりに爆発したのは明るい材料だ。
興味深いのは、折茂武彦と津山尚大の存在。26歳差の2人が同時にコートに立てば、今後破ることが難しい稀有な記録が、リーグ初年度にして生まれることになる。比類なき経験値を持つ折茂と、まだスタートラインを飛び出したばかりの津山。その意味でも、両極端なカードだ。
文=吉川哲彦