栃木は渡邉とロシターが好調、大阪は失点数とバランスの良い攻撃がポイントに

 地区3位同士の対戦となった千葉ジェッツ戦で連敗を喫した大阪エヴェッサ。ワイルドカード争いでは依然として2位につけているが、引き離されている千葉との差は直接対決でさらに開いてしまった。今節は千葉と同じ東地区で2位の栃木ブレックスと、引き続き厳しい相手だ。

 千葉戦では2戦とも60点台に抑えられた。特に第2戦では、1ケタ得点が3度しかなかったジョシュ・ハレルソンが初の無得点に終わり、チームとしてもリバウンドがわずか29本で相手を大きく下回った。アシストも合計7つと、欠場が続いている木下博之の穴を埋めきれていない。

 サンロッカーズ渋谷と対戦した栃木は、第1戦の第1クォーター開始約5分間は無得点とオフェンスで苦しんだが、第2クォーターで相手を8点に抑えた。再延長となった第2戦を制して、きっちりと連勝。2試合を通じて活躍が光ったのは計32得点の渡邉裕規と、第1戦で18リバウンド8アシスト、第2戦で17得点16リバウンド4スティールのライアン・ロシターだ。

 大阪としては、70点前後の勝負に持ちこみたいところ。前節2試合とも80点台の失点を減らした上で、内外のバランスの良いオフェンスができるかどうかがポイントだ。

文=吉川哲彦

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