栃木ブレックスが東地区首位に返り咲いた。前節の大阪エヴェッサ戦は地力を見せつけ連勝。アルバルク東京が1敗を喫したことで同勝率となり、直接対決の得失点差によって順位が入れ替わった。1戦目はライアン・ロシターが10得点に終わりながらも、熊谷尚也らがしっかりカバー。トミー・ブレントンの6アシストを筆頭に計25アシストと、相手ディフェンスを崩すパス回しは健在だ。2戦目は田臥勇太が今季自己2番目の18得点を挙げ、ジェフ・ギブスと古川孝敏も前日に続く2ケタ得点で連勝に貢献した。
対するは中地区2位の三遠ネオフェニックス。こちらも前節は仙台89ERSを相手に連勝を収めた。1戦目ではロバート・ドジャーとジョシュ・チルドレスが“ダブルダブル”を記録し、2戦目もともに20得点と高いパフォーマンスを披露した。高さを欠く仙台にリバウンドでしっかり上回ったのが連勝の要因であり、軸になる外国籍選手2名が確実に役割を果たした。
キーマンは現在3ポイント成功率でリーグ1位の田渡修人。かつて栃木でプレーした田渡が、2シーズンぶりに栃木のファンの前に雄姿を見せることになる。同じポジションでしのぎを削った遠藤祐亮とのマッチアップは見応えがありそうだ。
文=吉川哲彦