レギュラーシーズンも残り約3分の1となり、プレーオフ出場枠を巡る争いは激化する一方。アルバルク東京と大阪エヴェッサにとっても、一つひとつの勝ち負けがさらに重みを増していく。
栃木ブレックスとの直接対決で東地区首位返り咲きを狙ったA東京だったが、1戦目はターンオーバーが19を数え、66得点にとどまった。2戦目はターンオーバーを5に減らして89得点の快勝だったが、1ゲーム差で栃木を追う状況は変わらない。今後は、その他のカードで敗れることが致命傷になりかねない。
対する大阪は、ワイルドカードの枠を争う新潟アルビレックスBBを相手に連勝。ライバルに差をつけたばかりか、名古屋ダイヤモンドドルフィンズと勝率で並び、ついに西地区2位浮上が現実味を帯びてきた。ジョシュ・ハレルソンが2戦連続“ダブルダブル”に加えて、1戦目は7アシスト、2戦目は6ブロックを記録。さらに、今野翔太が今季初めて3試合連続2ケタ得点と好調だ。
A東京は、NBA経験者のジェフ・エアーズが内外で得点できるメドは立った。やはり元NBA選手のハレルソンとのマッチアップは興味深く、この対決を制することができるかどうかがA東京の試合結果を占うことにもなるだろう。
文=吉川哲彦