千葉ジェッツに所属する伊藤俊亮のTwitter上でのつぶやきから始まり、多くのBリーグファンを巻きこんだ株式会社キングジムとの交流。あっという間に話が進み、千葉、キングジム、Bリーグも出席した3者ミーティングが3月16日に千葉のクラブオフィスで実施された。今回の打ち合わせには、千葉から島田慎二代表と伊藤が、キングジムから広報担当が、Bリーグからは広報担当とマーケティング担当が出席した。
Twitter上で思いがけず巻き起こった企画だけに、ミーティングの序盤は企画の方向性について議論された。活発な意見交換がなされ、3者は企画の最大化を検討。最終的にBリーグ全体を巻きこむ「キングジム×Bリーグ」プロジェクトとして、今シーズンが終了する5月末までにコラボ商品を制作し、販売することとなった。
方向性が決まったところで、コラボ商品のアイデア出しに移行。キングジム担当者がカタログやサンプルを見せながら商品をプレゼンテーションすると、その豊富なバリエーションと実用性の高さに一同感嘆の声を挙げ、各商品の説明に聞き入った。10点以上のアイテムが紹介されたが、担当者がその場で会社に在庫や納期を確認する素早い対応で、またたく間に採用商品が決定した。
対象となる商品は、書く時にリングが手に当たらないバインダーノート「テフレーヌ」、マグネットの力でノートの表紙に挟めるペンケース「ペンサム」、ポケットがクリアーフォルダー形状になっているファイル「クリアーファイルホルダーイン」、オリジナルプリントクリアーホルダーの4点。いずれもキングジムが誇る機能性、デザイン性ともに優れたプロダクトだ。
また、本企画の名称が“キング祭り”になることも決定。これに伴って、島田代表がクラブのデザイン担当にロゴの制作を依頼した。しかも、伊藤が練習参加のため30分以内に事務所を出発しなければならず、「20分以内に作成せよ」とのミッションを課す。デザイン担当者はこれに応え、注文どおり20分余りで仮デザインを作成。コラボ商品にはこれをベースとした“キング祭り”ロゴがプリントされる予定だ。
一人の選手がSNS上で“ボケ”たことをきっかけに、クラブだけでなく、メーカーやリーグ全体を巻きこんだ一大企画へと発展した。果たしてどんな商品が発売されるのか、キングジム、Bリーグからの発表が楽しみでならない。