ダバンテ・ガードナー欠場がチームの成績に直結し、連敗が続いていた新潟アルビレックスBB。そのガードナーがレバンガ北海道戦で復帰し、1戦目は今季チーム最多タイの96得点を挙げた。2戦目は北海道の粘りに屈して延長戦の末に敗れたが、ガードナーは2戦合計59得点とケガの影響を感じさせず、クリント・チャップマンも同57得点。佐藤公威もレギュラーシーズン通算5000得点の大台に達し、チームの雰囲気は好転している。
対するは川崎ブレイブサンダース。交流戦の最後を飾るシーホース三河との地区首位決戦は予想外の連敗を喫した。三河の自在なオフェンスに翻ろうされた上、1戦目ではニック・ファジーカスが今季自己最少の17得点。明るい話題として挙げられるのは、チャンピオンシップ進出一番乗りを果たしたことと、辻直人が1戦目で12得点、2戦目で25得点と調子を上げてきたことくらいだ。
今節が最後となる今季の対戦は、過去4戦とも川崎が勝利を収め、新潟は一矢を報いたいところ。ライアン・スパングラー不在の隙を突くと同時に、得点ランキング2位のガードナーと同3位のチャップマンが、同1位を独走するファジーカスを脅かすほどの量産態勢を築けるか。
文=吉川哲彦