好調の北海道が2位A東京と激突、ディフェンスの出来が勝利のカギ

 残り7試合で残留プレーオフ圏内とのゲーム差を6に広げ、レバンガ北海道のB1残留はほぼ確定したと言っていい。前節は栃木ブレックスに土をつけ、4月に入ってからは4勝1敗。対するアルバルク東京は4月に入って2勝4敗と調子を落としており、今季の対戦で未勝利の北海道にとってはチャンスだ。

 栃木戦との1戦目は10点差で敗れたものの、2戦目は第1クォーターで8失点に抑え、計57失点とディフェンスが機能。オフェンスは第3クォーターまで12得点ずつと苦しんだが、第4クォーターに27得点を挙げた。多嶋朝飛が最後の10分間だけで12得点を挙げたのが効いた。

 A東京は千葉ジェッツに連敗して、1ゲーム差に迫られた。1戦目は延長の末に敗れ、2戦目は第3クォーターまでに14点差をつけられ、必死の追いあげも実らず。ディアンテ・ギャレット田中大貴の安定した得点力の裏で、ジェフ・エアーズが連戦のうち1試合しか良いスタッツを残さないという課題が浮き彫りになっている。

 北海道はオフェンスの組織力でA東京を上回るだけに、ディフェンスの出来次第。アシストも多いギャレットの1対1と、エアーズのアタックをうまく守ることができれば連勝も不可能ではない。

文=吉川哲彦

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