富山は残留PO圏外まで1ゲーム差、主力復帰の川崎はCSへ向けて万全

 チャンピオンシップ進出を賭けたチームから2節続けて貴重な1勝をつかみ取り、残留プレーオフ回避へ一歩ずつステップを踏んでいる富山グラウジーズサンロッカーズ渋谷との前節1戦目は、岡田優山崎稜のアウトサイドシュートで最大13点のリードを奪いながらも最後の1分で逆転されて敗れた。しかし、2戦目はサム・ウィラードの18得点19リバウンド、ドリュー・ヴァイニーの27得点の活躍などで4点差の勝利。第4クォーターは1点差に詰め寄られる場面もあったが、逃げきった。

 川崎ブレイブサンダースは2戦とも20点以上の差で横浜ビー・コルセアーズを退けた。復帰後初めてスターター出場したライアン・スパングラーが1戦目で18得点12リバウンドの活躍。辻直人も2試合で14本中9本の3ポイントを沈めるなど、チャンピオンシップを前に万全の態勢が整った。

 富山は残留プレーオフ圏外まで1ゲーム差。残り3試合はまさにサバイバルだが、川崎から白星を挙げたのはまだ記憶に新しいところ。前節2戦目を欠場したデクスター・ピットマンの回復具合は気になるが、小原翼比留木謙司の体を張ったプレーも富山を支える要素の1つ。総力を結集し、再び川崎から白星をもぎ取ることができるか。

文=吉川哲彦

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