A東京が難敵栃木を迎える一戦、ディフェンスとリバウンドが勝利のカギ

 まだ東地区1位の可能性があるとはいえ、現実的にはまず地区2位の座を守りたいアルバルク東京。前節は仙台89ERSと対戦し、1戦目は3本すべて決めた田中大貴を筆頭に5割を超える3ポイント成功率で快勝した。2戦目は68得点とやや苦しんだが、課題のリバウンドが合計46リバウンドと持ち直したことが勝利に結びついた。3位の千葉ジェッツも連勝したため、1ゲーム差の状況は変わらず、残り試合を1つでも落とせば3位転落の危機という状況も不変だが、そこで迎えるのが最大の難敵である栃木ブレックスだ。

 ただ、栃木は今季初めて同一カードで連敗を喫し、地区優勝決定へ足踏み。千葉との連戦はいずれも相手の高いオフェンス力に屈した。ジェフ・ギブスを欠き、2戦目では田臥勇太遠藤祐亮のプレータイムを抑えたことも敗因となったが、控え組の働きは決して悪くなく、特にトミー・ブレントンが9リバウンド7アシストと数字を残したことはチャンピオンシップに向けて良い材料だ。

 1勝すれば地区優勝が決まる栃木は、選手のコンディション調整を優先することも考えられる。それに対し、A東京は危機感がすべて。1つも落とせないという意識が、激しいディフェンスとリバウンドにつながるはずだ。

文=吉川哲彦

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