バンビシャス奈良は5月8日、衛藤晃平ヘッドコーチとの契約満了を発表した。
衛藤HCは2010-2011シーズンに当時bjリーグに所属する富山グラウジーズのHCに就任。翌シーズンにはWリーグ新潟アルビレックスBBラビッツのアシスタントコーチに就き、2013シーズンからは同クラブのHCを務めた。その後、2015シーズンに奈良のHCに着任すると、2シーズンで通算41勝71敗の成績を残した。
契約満了が発表された衛藤HCは「就任当初はどん底からのスタートで、選手はどこか自信もなく、練習では声も出ず、一人ひとりが孤立して頑張っている集団でした。そこから、選手一人ひとりが真摯にバスケットと向き合い、そして自他と葛藤したお陰で、少しずつ組織へと変化してきました。その結果、 昨シーズンはプレイオフ争いを経験でき、また今シーズンは球団レコード勝率を達成してくれました」と2年間を振り返った。続けて、「チームはようやく土台が固まり、芽が出てきたところです。来シーズン、選手の努力が実ることを、心より祈念しております」とクラブの今後に期待を寄せた。
クラブは衛藤HCについて、「bjリーグの西地区最下位だったチームを引き受けてもらい、厳しい環境の中で立て直しに尽力をいただきました。また、bjリーグがBリーグへ環境が変わるという厳しい状況の中、 コーチングスタッフも少なく、たいへん苦労させたシーズンたっだと思います。この2シーズンは、衛藤HCとともにチームもクラブも成長させてもらいました」と感謝の言葉を述べた。
なお、奈良は24勝36敗の勝率0.400でシーズンを終え、中地区4位でフィニッシュした。