Bリーグ1年目はチャンピオンシップ進出を果たすことができなかった新潟アルビレックスBB。今季は是が非でもCSに勝ち進み、日本初のプロクラブとして意地を見せたいところだ。ダバンテ・ガードナーが残留し、日本人の得点源として城宝匡史（元富山グラウジーズ）を獲得。外国籍選手に偏っていた得点バランスの是正が期待される。ただ、コート内外でキャプテンシーを発揮した佐藤公威の穴は埋める必要があるだろう。
そして、その佐藤が加入した島根スサノオマジックと開幕節で激突するのだから面白い。B2で最高勝率をマークした島根は、B1参戦にあたり陣容を一新。佐藤と同様に新潟OBである鈴木裕紀氏（元金沢武士団ヘッドコーチ）をHCに迎え、選手も日本人2人（山本エドワードと岡本飛竜）を除いてすべて入れ替わった。年齢やポジションのバランスも良く、旋風を巻き起こす可能性を秘めている。
注目はやはり、マッチアップも予想される城宝と佐藤だ。ともにアウトサイドシュートという武器を持つが、ドライブからフィニッシュもパスもできる城宝に対し、佐藤はディフェンスでチームを鼓舞する。持ち味の異なる両者のせめぎ合いは必見。また、bjリーグ時代にもタッグを組んでいた佐藤と鈴木HCが古巣に敢然と立ち向かう姿も決して見逃してはならない。
文＝吉川哲彦