10月22日にB1リーグ第4節第2戦が行われ、千葉ジェッツがホームの船橋アリーナで大阪エヴェッサと対戦した。
前日の第1戦で68-84の敗戦を喫した千葉は、開始27秒にマイケル・パーカーの得点で幸先良く先制したのも束の間、ジーノ・ポマーレとグレッグ・スミスのビッグマンコンビに苦しみ、一気に0-14のランを許す。富樫勇樹に代わってコートインした西村文男が流れを変えようと奮起したが、主導権を握られたまま12-20と8点ビハインドで最初の10分間を終えた。
大野篤史ヘッドコーチが試合後、「オンザコート(ワン)で攻められて、もう少し粘れるかなと思ったが。ただ、ディフェンスをやるという意識やインテンシティはあったので、それを継続していこうと。僕たちはテンポのいいバスケを目指しているが、そのためにはディフェンスをやらなければいけないということを再確認して、チーム全員でマインドセットしてゲームに臨めたのが良かった」と語ったように、第2クォーター以降は相手を圧倒。同クォーターでは開始早々に富樫がフリースローから2点を挙げると、開始2分23秒には速攻からギャビン・エドワーズがワンハンドダンクを決めてチームに勢いをもたらせた。
その後は、ファウルがかさんだ相手に対して積極的に攻めこみ、36-32と逆転。前半終了間際に2度のテクニカルファウルで退席処分を受けた大阪の桶谷大HCに代わって指揮を執った穂坂健祐アシスタントコーチは、「24-12とダブルスコアの差で相手にかなりアドバンテージを取られた。特に走られて、ケアできなかったのが一つの要因」と振り返った。
第3クォーターは“富樫タイム”が発動。開始2分5秒にファーストブレイクからレイアップを決めると、直後には相手のミスから速攻を繰りだし追加点をマーク。さらに、立て続けにスコアを重ね、この10分間だけで14得点の活躍を見せ、台風接近の中でも会場に足を運んだ4833人の観客を沸かせた。指揮官は「彼が快適にプレーできるようになったのは、チームメートのアシストのスクリーン、フロアバランス、カットフローだったり(があった)。自分たちが勝つために何をしなければいけないかをフォーカスできた」と分析した。
最終クォーターは試合終了残り46秒に一時4点差まで詰め寄られたが、直後に記録したトニー・ガフニーの3ポイントに加え、相手のアンスポーツマンライクファウルで獲得したフリースローを富樫が冷静に決めて勝負あり。千葉が77-70で勝利を収め、第1戦のリベンジを果たした。
また、大阪との第4節は、毎年10月に行われる、乳がんの正しい知識と検診の大切さを伝えるための活動「ピンクリボン月間」にちなんでピンク色のユニフォームを着用。会場では『LADY’S DAY』と題したイベントも開催され、ピンクカラーの服を着たファンも目立った。
第1戦では富樫からプレゼントされたというピンク色のネクタイを着用していた大野HCだが、この日はネイビー色のネクタイを身に着けて指揮を執った。試合後のヒーローインタビューで、「(第1戦で)負けたので、今日はいつもどおりのルーティンでした(笑)」と話し、ピンク色のユニフォームが一番似合う選手は「原(修太)ちゃんじゃないですかね」と応えて笑いを誘った。