得点力はサンロッカーズ渋谷に分があり、栃木ブレックスは遠藤祐亮が攻守で活躍したい

 第4節の川崎ブレイブサンダース戦はいずれも2点差と、サンロッカーズ渋谷にとってはあまりにも惜しい連敗だった。1戦目は17得点のベンドラメ礼生長谷川智也など5人が2ケタ得点を挙げたが、残り1分を切ってからのベンドラメのターンオーバー2本が痛かった。2戦目も、同点から相手に3ポイントを決められた直後の残り14秒にベンドラメがフリースローを3本中2本失敗。手の届くところにあった勝利を2試合続けてつかめなかったのは悔やまれるが、ベンドラメにとってはいい経験になったと前向きに捉えることもできるだろう。

 今節の相手、栃木ブレックスもアルバルク東京を相手に連敗。1戦目は前半の10点差を後半に追いあげたが届かず。2戦目は第2クォーターに逆転されてから巻き返せなかった。開幕からの8試合でまだ80得点以上が一度もなく、得点力不足が2勝6敗という成績に表れている。

 得点力では、ベンドラメやロバート・サクレを擁するSR渋谷に分がある。対する栃木はSR渋谷の得点を抑えると同時に、やはり日本人選手の得点が必要になってくる。昨季のベストディフェンダー賞受賞者である遠藤祐亮が、15得点をマークした前節2戦目のように攻守にフル回転しなければならない。

文=吉川哲彦

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