両軍とも外国籍選手の攻守における活躍が必須、試合を制して勢いに乗れるのはどちらか

 京都ハンナリーズが西地区2位の座を守った。名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの1戦目は第1クォーターに33失点を喫すると、その後も各クォーター24失点ずつの計105失点。2戦目は第2クォーターこそ28失点を浴びたが、全体的には我慢のディフェンスを展開。8点ビハインドで迎えた第4クォーターに試合をひっくり返した。ジュリアン・マブンガジョシュア・スミスは2戦計50得点を超え、マーカス・ダブの不在を得点力でカバー。晴山ケビンが浜口炎ヘッドコーチの信頼を勝ち取りつつあるのも明るい材料だ。

 島根スサノオマジックは、長いトンネルからようやく抜けだした。レバンガ北海道との1戦目で新加入のタイラー・ストーンが21得点11リバウンドといきなり結果を残し、佐藤公威が19得点6アシスト4スティールで続いた。2戦目は第4クォーターにディフェンスを崩され、前半の13点リードを守れなかったが、ストーンの活躍が今後の反撃の糸口になることは示した。

 京都は前節1戦目で97得点を挙げ、そのうちマブンガとスミスがともに28得点。今節のストーンとジョシュ・スコットは、得点だけでなくディフェンスへの意識がより求められることになる。

文=吉川哲彦

モバイルバージョンを終了